交通事故の被害者となれば、身体的にも精神的にも正常であるとは考えがたい。弁護士はそんな被害者のために、被害者と同等の思いを持って、被害者の正当性を代理人として主張していく。一方加害者は、如何に自らの過失を減らすかということに全力を注ぐ。それは後ろに控えている交通事故のプロフェッショナルである保険会社の思惑と一致する。このように考えると、事故後、感情的になっている両当事者の立場を考えたら、たしかにコンピューターでは代用できないのかもしれない。そしてこれは人とコンピューターではそれぞれ求められている事が違うということの一つの示唆にならないだろうか。つまり対立ではなく共存という関係性で捉えることの一つの良いモデルといえるのかもしれない。
(ライター 島田俊)
★関連記事
【AIが回答】ママ友関係の悩みに無理やり恋愛系の回答をする人工知能