翌日から珠は、朝食の支度や掃除、洗濯などの家事に精を出し、帝大に通う保の世話をする。買い物の途中で本屋「ぶくぶく堂」に立ち寄ると、店主の本田(川島潤哉)は立ち読みを拒むどころか、歓迎してくれた。雑誌「少女春秋」の巻頭に掲載されていた「花手帖」の作者は、土橋風子(尾野真千子)。本田は、二十歳そこそこの女流作家だと教えてくれた。「少女のはかなさを綴る作家は多いが、その土橋って書き手は彼女らが抱えるやりきれなさにまで届かそうとしてる。少女小説だと思ってなめてると…腹の底に、ハフンって来る」。珠はその雑誌を購入。「まいどあり。いいよな、文学」という本田の言葉に、珠はうなずいた。
故郷を離れ、第二の人生を歩み始めた東京で、珠は再び「小説」と出会った。
第5週「狂騒で、東京」(第21~25話)予告と展望
予告は、「さすが東京じゃ」という珠の言葉に重なるように、珠がウェイトレスとして働くシーンからスタート。続いて、本田が「文学は…」と言った後、秋山が神妙な面持ちで「呼吸」とつぶやく。その姿はまさに芥川龍之介をほうふつとさせる。小山牛丸は驚き、黒崎は珠に「素人の原稿を読めと?」と尋ねる。一方、山中はすでに珠の才能を見抜いているようで、「ただ器量のいい女給ではないと」と鋭い言葉を口にする。また、同じウェイトレスのヨネ(ヨネダ2000・誠)とスギ(ヨネダ2000・愛)も登場。終盤では、作家志望の青年・左良太(北野秀気)と珠が握手するところに保が駆けつけ、「そいつ誰なあ?」と激怒し、「悠楽軒」の店長・熊田(トレンディエンジェル・斎藤司)が「どなた?」と尋ねる。最後は、桜の花びらをつかもうとする珠が「憧れた世界がそこにあったら、触れてみたいと思うでしょう」と語り、文机に向かって原稿を書くカットで締めくくられた。
新キャラクターが続々と登場し、珠の人生も大きく動き始める。約20秒の短い動画ながら、今後の展開につながる情報が詰め込まれた予告だ。視聴者も大興奮で、SNSには
「新キャストいっぱいくるー!」
「芥川龍之介に寄せてきた高良健吾」
「エンケン出るんだ」
「うわー井浦新くるー!」
「ヨネダ2000まってたよ! 来週からね!」
「ここに錦戸さんも加わるんでしょ。どうなっちゃうの!」
「大物てんこ盛り」
「一気に空気変わった」
などのコメントが寄せられている。


