もう一つ、中国での薬品開発には重大な問題がある。
薬の治験、いやもっと野蛮な「人体実験」を強制収容された〝政治犯〟に行っている疑惑があることだ。
中国の強制収容所から奇跡的に生き延びた人たちからは「毎日のように正体不明の薬を飲まされ、注射された」という証言がある。筆者もじかに聞いている。
日本の安全保障の現状から最悪のタイミング、最悪の発表
大学院生時代、「日中国交正常化と自民党」という修士論文を書いたという「知中派」の武見氏。父の武見太郎氏を訪ねた田中角栄氏と、日中関係について直接会話したと朝日新聞のインタビューで語っている(朝日新聞GLOBE+、2022年10月13日)。武見氏はウイグル問題については一切知らんとでもいうのか。
余談だが、武見氏は同紙のインタビューで次のように語っている。
「自民党内の親台湾派にも2種類ある」「一つは、教条的に中国との対立を煽り立てる人々、もう一つは、中国とも協調することで台湾との実務関係をより安定させようと考える人々です。私は後者」「(戦前生まれの政治家が姿を消したため)中国に申し訳ないことをしたので、何とか中国の発展に力を貸したいという思いを持つ議員もいなくなりました」
武見氏のこうした中国認識を見れば、今回の「中国とのワクチン開発協力」はさもありなんだ。しかし、日本の安全保障の現状を考えれば、最悪のタイミングでの最悪の発表だといえる。