【ぴいぷる】
澄んだ伸びやかな声が響き渡る。4オクターブ出るという声域は武器で、端正な顔立ち、凜とした舞台姿が目を引く。いま最も勢いに乗るミュージカル俳優の一人。32歳ながらキャリアは長く、今年、芸能活動25周年を迎えた。
「気が付けばという感じですが、子役時代を含めてのことですので、まだまだだなって。改めて本当にたくさんの出会いがあったからこそ、いまがあるなと思っています」
◆劇団四季作品で開眼
7歳のとき、劇団四季の「美女と野獣」のチップ(ティーカップ)役でデビュー。現在同劇団に所属する姉、海宝あかねの影響で幼少の頃から歌や踊りを近くに感じ、自然とミュージカルが好きになったという。
「特に習いごとはしていませんでしたが、友人のお母さんから『美女と野獣』で子役オーディションが初めてあると聞き記念で受けたんです」
見事合格。天性のセンスが光り、7歳でエンタメ界への道が開けた瞬間だった。10代は「ライオンキング」など主に四季の作品で感性を磨き、同作品で姉弟共演も果たした。
20歳で「ミス・サイゴン」に出演。その後、数々の作品に名を連ねる。転機は2015年の「レ・ミゼラブル」。ヒロイン、コゼットの恋人で若き革命家、マリウスを好演し、人気を集めた。
「それまではアンサンブルなどが多かったんですが、1人でセンターで歌うシーンがある役でした。子役時代から大好きな作品でしたし、それからいろんな作品に出演させていただけた。皆さんに知っていただける意味でも大きかったです」
以来、快進撃が続く。音楽活動は多岐に渡り、12年にロックバンド「シアノタイプ」を始め、ボーカルを担当。昨年はソロでもメジャーデビューした。もともと高校時代に現代音楽部(軽音部)に所属し、文化祭では友人とギターを披露するなど熱も入った。
「バンド活動は自分たちを表現する意味で、いろいろ試せますし、発見があったら芝居にも生かせる。ソロ活動は(自身の魅力が)詰まっていると感じていただけたら」
