IGS株式会社
~研修参加者の100%が「保護者との連携に役立つと感じた」|「小1プロブレム」への備えを入学前から、幼保小接続を支援する「First GROW」
Institution for a Global Society株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長COO:中里 忍、以下「IGS」)は、子どもの気質(変化しづらい特性)を保護者アンケートで可視化するサービス「First GROW(ファースト・グロー)」を、伊丹市立摂陽小学校での実証事業に提供しました。同校では、2026年4月に入学した新1年生44名全員の気質データを入学前に取得・分析し、学級編成会議や担任への引継ぎに活用しました。8月に開催した、気質理解研修に参加した教育関係者アンケートでは、「家庭から得られる情報は、入学後の関わり方や保護者との面談・連携にも役立つと感じた」に100%が肯定的に回答しました。同時開催した保護者・地域向け講演会でも、「今後、学校と家庭で子どもの特徴について継続的に共有していきたい」に全員が肯定的に回答しています。
▶First GROWについて詳しくはこちら: https://firstgrow.jp/
▲「気質データ」で変わる、新1年生の学級編成|伊丹市立摂陽小学校で気質可視化ツール「First GROW」実証事業
■ 背景:架け橋期の要となる、新1年生の学級編成
<「小1プロブレム」と架け橋期>
就学前の遊び中心の生活から、小学校の授業・集団行動を前提とする学校生活への移行は、子どもたちにとって大きな変化です。この移行がうまくいかず、「集団行動がとれない」「授業中座っていられない」「話を聞かない」といった状態が数か月にわたり続く現象は、いわゆる「小1プロブレム」と呼ばれ、教育現場で長年の課題となってきました。文部科学省は、5歳児から小学校1年生までの2年間を「架け橋期」と位置づけ、幼児教育と小学校教育の円滑な接続を目指して、2022年度から「幼保小の架け橋プログラム」を通じて全国的な体制整備を進めています。
<学級編成と引き継ぎの課題>
こうした接続の要となる場面の一つが、新1年生の学級編成です。学級編成は、幼稚園・保育所等から引き継がれる要録に加え、口頭での申し送りや紙の資料、先生方の知見や経験をもとに行われています。しかし、新1年生は複数の園から入学してくるため、伝えられる情報の量や観点は園ごとに異なります。また、引き継ぎに関わった先生方が年度替わりに異動することもあり、学年や学級全体の傾向をつかんで編成することは容易ではありません。十分に検討して編成しても、入学後に学級ごとの雰囲気や子どもの特性に偏りが生じることがあるという声が、教育現場から聞かれます。
<入学後に見極める「プレクラス」>
この課題に対しては、入学後の約1か月を仮の学級(プレクラス)で過ごし、子どもの様子を観察したうえで5月に正式な学級を編成する動きもあります。東京都港区は2025年4月から全区立小学校でプレクラス制度を導入しており、川崎市の一部の小学校などでも同様の取り組みが進められています。
■ 摂陽小学校での導入:入学前に、子ども一人ひとりを知りたい
伊丹市立摂陽小学校でも、入学してくる子どもたちのことを入学前からもっと知り、受け入れの準備に生かしたいという思いがありました。引き継ぎによって一人ひとりの様子は伝わってくるものの、学年全体の傾向をつかむには十分とはいえず、入学後に学級ごとの雰囲気に偏りが生じることもありました。
「First GROW」は、保護者へのアンケートを通じて、子どもの「気質」を可視化するサービスです。例えば、新しい環境に慣れるまでに時間がかかる、初めてのことにも積極的に挑戦するなど、子どもによって異なる行動や反応の傾向を把握できます。同校では、入学予定の子ども全員を気質という共通の指標で把握することで、一人ひとりに合った受け入れ準備や担任への情報共有に役立てるとともに、子どもたちの特徴を考慮した学級編成にも活用しました。導入を決めた門間祐二前校長は、そのねらいを次のように語ります。
門間祐二 校長(伊丹市立南小学校 校長/摂陽小学校 前校長):「日頃子どもを一番よく見ている保護者視点の気質データを加え、児童の特性を多面的に理解することで、より適切なクラス編成につなげたいと考え、『First GROW』を導入しました」

▶摂陽小学校の門間前校長へのインタビュー動画を、YouTubeで公開しています。

動画タイトル:
【校長インタビュー】気質データで変わる新1年生の学級編成|保護者視点と教員の経験を活かした学校づくり
動画URL:
スマートフォンからはこちらをご利用ください:【校長インタビュー】気質データで変わる新1年生の学級編成|保護者視点と教員の経験を活かした学校づくり(YouTubeへ)
■ 「First GROW」とは:保護者アンケートで、子どもの気質を測定
「First GROW」は、保護者アンケートによる子どもの「気質(変化しづらい特性)」データを判断材料に加えるサービスです。
保護者がスマートフォン等で回答するアンケート(35問・約5分)を通じて、子どもの気質傾向を可視化します。国際的に広く用いられている気質質問紙CBQ(Children's Behavior Questionnaire)をもとに、IGSが実用性を高めて開発した現代版の尺度を使用し、気質を3分類・8タイプに整理します。
<学級編成への活用>
すべての家庭が同じアンケートに回答するため、出身園にかかわらず、入学予定の子ども全員の気質を同じ指標で横並びに把握できます。学校は、どの気質タイプの子どもが学年に何人いるかという分布を入学前に確認し、気質の傾向が特定の学級に偏らないよう配慮した学級編成に生かすことができます。
<レポートの特徴と、家庭・学校の連携>
「First GROW」では、学校向けと保護者向けの2種類のレポートを提供します。学校向けレポートには、気質タイプや特性サマリーに加え、先生方向けの「声かけ例」を記載しています。データとレポートの形で残るため、担当の先生が替わっても学校の中で引き継げるほか、日々の関わりや個別の保護者面談まで、「家庭と学校をつなぐ共通の言葉」として幅広い場面で活用できます。
▲「First GROW」学校向けサマリー(サンプル)
▲「First GROW」保護者向けサマリー(サンプル)
■ 実証事業の成果:新1年生44名全員の気質を入学前に可視化
伊丹市立摂陽小学校での実証事業では、新1年生44名全員を対象に、入学前の2月に気質データを取得しました。3月には分析レポートを納品し、学級編成会議での子どもたちの気質バランスの確認や、担任への引き継ぎに活用しました。
<現場の声>
新1年生担当教員:「これまでは片方のクラスは静か、もう片方は賑やかという偏りが出ることもあったが、今年度は両クラスとも雰囲気に差がなく、良いスタートを切ることができました」
京見武男 校長(摂陽小学校 校長):「入学前から子どもたち一人ひとりの気質を知ることができ、現場の大きな安心材料になりました」
PTA会長:「初めての気質診断は半信半疑でしたが、半年後の参観日では、我が子の行動の背景を理解していたからこそ、優しく寄り添うことができました。一歩引いて心にゆとりを持つ大切さとその価値を実感しました。情報が溢れ周囲と比較しやすい現代だからこそ、我が子の気質を知り自分らしさを強みに変えていく関わりが重要だと、PTA会長や一人の親としての経験を通じて強く感じています。」
<気質理解(「First GROW」活用)研修参加者アンケートの結果>
2026年8月24日、摂陽小学校において、教育関係者向けの「気質理解研修」と保護者・地域向けの講演会を開催し、終了後に参加者アンケートを実施しました。いずれも5段階で評価してもらい、「強くそう思う」「そう思う」を肯定的回答として集計しています。
研修参加者(40名が回答。内訳:幼稚園・保育園14、小学校23、中学校1、その他2)を対象とした、研修前と比べた気づきや、気質情報の活用への期待を尋ねた12項目全体で、肯定的回答の割合は98.1%でした。主な項目の結果は以下のとおりです。
- 「子どもの行動や特徴を『気質』という視点から捉えることへの理解が深まった」:肯定的回答100%(平均4.58点)
- 「気質の違いを把握することは、一人ひとりの理解だけでなく、学級全体の特徴やバランスを捉えることにも役立つと感じた」:100%
- 「気質の情報は、学級編成(クラス分け)を考える際の参考情報として活用できると感じた」:95.0%
- 「家庭から得られる情報は、入学後の関わり方や保護者との面談・連携にも役立つと感じた」:100%(うち「強くそう思う」52.5%)
- 「入学前から子どもの特徴を把握できることは、教員側の安心感にもつながると感じた」:100%
保護者・地域(16名が回答)を対象としたアンケートでは、講演会の内容への満足度について全員が肯定的に回答し、うち「強くそう思う」が87.5%(平均4.88点)でした。また、「入学前から学校と家庭が子どもの特徴を共有しておくことは、入学後のより良い関わりにつながると思う」「今後、学校と家庭で子どもの特徴について継続的に共有していきたいと思う」の2項目には、全員が肯定的に回答しました。
■ 今後の展開
IGSは、幼保小連携の場面において、現場の知見に客観的なデータを加え、補完するツールとして、「First GROW」をご活用いただくことを考えています。就学前健診や入学前説明会時に保護者に一斉に回答してもらうことで、学校・保護者の負担なくデータの収集が可能です。自治体単位で導入いただくことで、架け橋期の子どもたちの学校適応を、より多くの地域で支援してまいります。
■ 「First GROW」サービス概要
子どもの気質(変化しづらい特性)を保護者アンケートで可視化するサービス「First GROW(ファースト・グロー)」
■ 会社概要 Institution for a Global Society(IGS)株式会社
社会で力を発揮するうえで重要な「非認知能力」を中心に、人の能力(コンピテンシー・スキル)や気質(変化しづらい特性)を可視化する評価サービスと、企業の職務・スキルマップ作成支援を提供するHRTech/EdTech企業です。企業・学校・自治体向けに、行動特性や強みを捉えるツールおよびサービスを提供し、個人と組織の成長と価値創出を支援しています。企業パーパスに「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」、そしてビジョンとして「人を幸せにする評価と教育で、幸せを作る人、をつくる。」を掲げています。2010年5月の創業以来、国内外の多様な組織との協業を通じて、教育・人材領域の変革を推進し、2021年12月29日には東証マザーズ市場(現・グロース市場)へ上場しました。
- 事業内容:学校・企業向けに、非認知能力を含む人の能力・特性を可視化する評価プラットフォームの開発・提供、および企業向けスキルマップ作成・組織コンサルティング
- 所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-11-2 4F
- 設立:2010年5月
- 代表者:代表取締役会長CEO 福原 正大/代表取締役社長 COO 中里 忍
- 資本金:91百万円(2026年9月末現在)
- コーポレートサイト: https://www.i-globalsociety.com/
お問い合わせ
<「First GROW」の導入等サービスに関するお問い合わせ先(学校・教育委員会等)>
Institution for a Global Society株式会社 グローバルプラットフォーム事業部 野口・村田
MAIL:firstgrow@i-globalsociety.com
<ご取材に関するお問い合わせ先(メディア)>
Institution for a Global Society株式会社 ブランドコミュニケーション室 広報担当 川村
MAIL:pr@i-globalsociety.com