東日本大震災8年 「孤独死」をテーマにした映画「ひとりじゃない」が完成

 東日本大震災で家族を失った被災者の孤独をテーマにした映画「ひとりじゃない」が完成した。大阪市内で上映会が行われ、鐘江(かねがえ)稔監督(52)=大阪府池田市=や主演の劇団シアターOM(オム)=大阪市天王寺区=代表を務める俳優、稲森誠さん(57)らが出席。昨春に宮城県登米(とめ)市豊里町の関係者から話が持ち込まれたことを明らかにし、「いい意味でおせっかいでした」と笑顔で話した。(格清政典)

 映画は、震災で妻子を失った50代の男性が登米市で孤独に生活していることから始まる。ある日、娘と同年代の若い女性と知り合って交流していくうちに、孤立から脱していく姿を描いた。

 鐘江監督らによると、昨春に登米市豊里コミュニティ推進協議会の関係者らから「孤独死をテーマにした作品を作りたい」と相談されたことがきっかけになった。現地を訪れて話を聞いたところ、孤独死対策に取り組む地域の見守り活動を紹介しようとする内容だったので「これでは自己完結になる」と指摘。「社会に訴えかける思いのこもった作品にしないといけない」と鐘江監督がオリジナルストーリーを書きおろした。

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