阪神・福留、コロナ会食で指導者転身に黄信号 若手引き連れ規律破り、期待裏切られた球団フロント

福留は19日の試合で最後の打者となった後、球団のルールを破り8人で会食した

 選手、裏方スタッフ含め7人が新型コロナウイルスに感染した阪神。球界最年長のベテラン、福留孝介外野手(43)の出処進退に大きな影を落としそうだ。

 今回の集団感染の元凶と疑われるのは、19日の中日戦(ナゴヤドーム)後に名古屋市内で催された会食。球団は外食自体は許可していたものの、「4人まで」の制約の2倍にあたる8人が出席しており、その筆頭格が福留だった。24日夜に実施されたPCR検査で本人は陰性だったが、球団は濃厚接触者同様の扱いで対応。25日に1軍登録を抹消されている。

 これまで球団内では、福留は「後輩に的確な助言ができる」「首脳陣の代わりに叱れる」などと信望を集めてきたが、今回のコロナ騒動で評価が一変。「春先に藤浪ら3選手が感染した際、年長者として謝った張本人が規律を破ったのだからどうしようもない」という批判とともに、ほかの参加者7人には「厳しい縦社会で、先輩の誘いを後輩が断りにくいことは正直あったと思う」と同情が向けられている。

 豊富な経験を買って将来の指揮官候補の本命と位置づけてきた、阪神フロントの構想も白紙になりかねない。監督経験がある球界関係者は「フロントが示した小さな約束すら守れないなら、仮に監督になっても同じことを繰り返すのではないかとみられてしまう。安心してチームを任せられないよ」と指摘。「各チームの首脳陣が全員、選手時代から品行方正だったとは言えないけど、この状況で現役引退即、指導者転身という流れは、世論の声も考えればかなり厳しくなった」とみる。

 ただでさえ、他球団と比べて幹部候補生が「人材不足」との声も強いなか、頼みの福留が現役最晩年にミソをつけたことで、「次代の組閣選びで間違いなく、方々に影響が出る」と前出関係者。球団と本人がどう落とし前をつけるかで、トラの未来も左右される。(山戸英州)

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