日本政府は、八月中旬に在日米軍からミサイル発射実験の可能性について通報を受け、北朝鮮に対し発射実験を行わないように複数の外交ルートを通じて要請。同時に自衛隊がレーダー監視や護衛艦による日本海での警戒活動を強め、米軍も監視体制を強化していた。
北朝鮮は平成五年五月に能登半島沖の日本海に向かって弾道ミサイル「ノドン」の発射実験を行い、八年十月にもノドンによる実験準備をしながら中止した経緯がある。「ノドン」の射程距離は約一千三百キロとされる。八月中旬の米軍からの情報では、北朝鮮が新たに開発中の「テポドン1号」の試射を行うのではないか、とされていた。テポドンは最大射程距離が二千キロといわれ、今回のミサイルが日本を飛び越えたことで、テポドンである可能性が高く、テポドンとすれば発射実験が確認されたのは初めて。
【ソウル31日=喜多由浩】一日付の韓国紙、東亜日報早版は、北朝鮮が三十一日に試験発射した弾道ミサイルの着弾点は、日本の東北沖の太平洋の公海上であることを韓国政府が確認したと報じた。
同紙によると、ミサイルの着弾点は、北朝鮮の発射基地から、千三百八十キロ離れた日本の青森県三沢市の北東約五百八十キロの地点で、北緯四〇度一一分、東経一四七度五〇分としている。
また、朝鮮日報早版は、韓国政府消息通の話として、同様の報道をしている。