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欧米尻目に中国自動車市場の回復鮮明 米中対立で先行きは暗雲

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産経新聞

開幕した北京国際モーターショー=26日(共同) 1/1枚  【北京=三塚聖平】新型コロナウイルスの影響により各国で新車販売の大幅な減少が続く中、中国市場の回復が鮮明になっている。各国メーカーは欧米市場の低迷が続く中で「中国頼み」を強める一方で、米中対立の激化が市場の先行きに影を落としている。

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 「中国市場の回復には目覚ましいものがある」。日産自動車の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は26日、北京国際モーターショーで行ったオンライン記者会見で強調した。

 中国市場は、米中貿易摩擦などの影響で弱含んでいたところに新型コロナ流行が直撃し、2月を中心に未曽有の悪化に見舞われた。中国自動車工業協会の統計によると、2月の新車販売は前年同月比で8割弱の悪化だ。ただ、その後は中国全土で経済活動再開が進んだことに加え、中央・地方政府による自動車の販売促進策が消費者の背中を押したことで、新車販売は反転攻勢に出ている。

 今も2桁マイナスが続く欧州連合(EU)市場などとは対照的な回復ぶりは、日系メーカーにも恩恵をもたらしている。8月の新車販売台数では、トヨタ自動車が前年同月比27・2%増、ホンダも19・7%増と大幅増で、各社とも中国販売の比重が増していると指摘される。

 だが、今後の懸念材料は、深刻化する米国との対立が中国市場に与える影響だ。トランプ米政権が、ハイテク産業を中心に中国依存からの脱却を図ろうと各国に呼び掛けており、中国の景気を悪化させるリスク要因と指摘される。

 現時点では直接的な影響は出ていないとみられるが、メーカー関係者の間では、「中国市場での好調が米国でやり玉に挙げられないよう慎重に対応している」(日系大手)との声も聞かれる。

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