記事詳細

阪神・糸井「開幕のつもりで」死に物狂い2タイムリー

更新
サンケイスポーツ

1回、適時打を放った阪神・糸井=ANAボールパーク浦添(撮影・水島啓輔) 1/2枚  (練習試合、阪神4-3ヤクルト、28日、沖縄・浦添)阪神・糸井嘉男外野手(39)が「7番・DH」で出場し、2安打2打点をマークした。外野の定位置を確約されていない中で結果を残し、「開幕のつもりでやっている」と本番モードを強調。背水のシーズンとなる超人が、死に物狂いでレギュラーをつかみ取る。

<< 下に続く >>

◆定位置なき背水のシーズン

 死に物狂いの姿勢がバットに表れた。浦添に快音が響き、外野の芝生で白球が弾む。沖縄最後の試合で、意地とプライドで放った2本の適時打。このまま黙ってキャンプを終えるわけにはいかない。ライバルに負けじと、糸井が存在感を示した。

 「もう開幕のつもりでやっているんで。今までと立場も違うし、自分に対して挑戦している部分もある。自分に勝ちたい」

 目の前で外野の定位置を争うD1位・佐藤輝(近大)と高山が適時打を放つ中で迎えた一回2死一、二塁だ。ヤクルトのD1位・木沢(慶大)の149キロ直球を捉え、打球は鋭いライナーで右前へ。自身実戦4試合目で初めての適時打をマークし、一塁上で右手を挙げた。

 3-1の五回2死二塁では、D2位・山野(東北福祉大)から詰まりながらもしぶとく左前へ運び、2本目の適時打で初マルチ安打。「集中してできました」。3打数2安打2打点と結果を残した。

 昨季は右膝の不安もあり、2017年の虎入り後で最少となる86試合出場にとどまり、打率・268、2本塁打、28打点と不完全燃焼のシーズンに終わった。球団最大となる年俸2億1500万円ダウンで迎えた今季は、外野の定位置が確約されていない。今キャンプの実戦で佐藤輝、高山、陽川が次々とアピールする中、糸井自身も「与えられているところで全力を尽くす。先を見据える立場じゃないから」と何が必要かはわかっている。

◆開幕カード・ヤクルト相手に本番モード

 この日の相手は開幕カードでぶつかるヤクルト。本番モードで試合に臨んでいる超人の姿に、矢野監督も「すごい(気持ちを)感じる。打席に立たせろ、立たせろとアピールしてくるし」と気迫を受け止めた。「ベンチ全体に嘉男(糸井)がそういうふうにやるというのは刺激になってくれている」。ただでさえ激しい外野争いが、さらにアツくなっている。

 2月27日の中日戦(北谷)では、阪神に移籍してからは初めてとなる左翼の守備にもついた。打撃では4試合で打率・273(11打数3安打)と食らいついている。何が何でもレギュラーの座を取り戻す。

◆体調も万全「去年より良好」

 「体自体は順調には来ました。まずは体がしっかりちゃんと、というところはある。そういう面では去年よりは良好ですかね」

 チームは1日にキャンプ打ち上げ。オープン戦では開幕スタメンに向けた本気のバトルがいよいよ始まる。7月に40歳を迎える背番号7が、野球人生をかけて戦っていく。(菊地峻太朗)

写真一覧

  • 1回、適時打を放つ阪神・糸井=ANAボールパーク浦添(撮影・水島啓輔)

ピックアップ

    注目ニュース

      アクセスランキング

      iza! ソーシャルメディア公式アカウント

      • twitter
      • facebook
      • iza!を読む
      ×