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鈴木「自分が一番びっくり」 びわ湖毎日で日本新、パリへ期待膨らむ

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産経新聞

2時間4分56秒の日本新記録で優勝し、笑顔でインタビューに答える鈴木健吾=28日、大津市の皇子山陸上競技場(代表撮影) 1/1枚  びわ湖毎日マラソンが28日行われ、鈴木健吾が初優勝した。

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 びわ湖毎日マラソンの終幕に、これ以上ない大きな花を添えた。鈴木の優勝タイムは自己記録を5分以上更新する2時間4分56秒の日本新。「こんなタイムが出て、自分が一番びっくりしています」。訥々とした口調は、意外なほど疲労の色が薄い。

 身長163センチのランナーは、レース終盤まで全く目立たなかった。1キロ3分を切る先頭集団の中で風を避け、途中で仕掛けた井上も無理に追わず、ひたすら静かにレースを進めた。

 トップ争いがカリウキ、土方と3人に絞られた36キロすぎ。鈴木は給水ボトルを取り損ねてしまう。すると、ここが勝負どころとギアを上げた。「他の選手が給水を取っている間に行こうと。2人の顔色を見ていて行けると思った」。

 ためていたエネルギーを解き放ち、一気に独走態勢へ。無駄のないリズミカルな走りで35~40キロを14分39秒、最後の2・195キロを6分16秒でカバー。大迫が最初に日本記録を出した18年シカゴの14分43秒、6分51秒を上回る見事なスパートで偉業を成し遂げた。

 昨年は東京五輪代表の座をつかめず、びわ湖毎日は2時間10分台で12位に沈んだ。その悔しさを糧に自分を変えてきた。専用メニューのウエートトレーニングで体幹を鍛えてフォームのブレを減らし、同じ所属で五輪代表の中村匠吾と一緒に質の高い練習をこなして力を付けた。

 社会人3年目の25歳。まだマラソンは5戦目だ。「日の丸を付けて戦えるように少しずつ力を付けていきたい。マラソンでもう一度、上の記録を狙いたい」。3年後のパリ五輪へ、大きな期待が膨らむ。(宝田将志)

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