39歳の浦和・阿部勇樹、J1歴代最多23季目突入で先制ゴール「監督のやりたいサッカーできたかな」
更新
1/1枚
明治安田J1第1節第2日(27日、浦和1-1FC東京、埼玉)J1歴代最多23季目の出場を果たしたMF阿部勇樹(39)が先制ゴールを決めた。7季ぶりに復帰した徳島は大分と1-1で引き分けた。
<< 下に続く >>
浦和に復活の兆しが見えた。昨季ルヴァン杯王者のFC東京に対し序盤は圧倒。0-0の後半29分、J1最多23季目を迎えた39歳の主将MF阿部がCKのこぼれ球を押し込み、3季ぶりのゴールで先制した。
「監督のやりたいサッカーはできたかな。でも勝たないと、いいスタートとは言いづらい」
終盤に追いつかれてのドロー決着に笑顔はなかった。それでも、新加入の伊藤、明本、小泉が中盤で先発し、相手に猛然とプレスをかけるなど躍動。阿部はその傍らで攻守にバランスを取る。2019年は14位、20年は10位に低迷したチームが様変わりした。
プレーに積極性を求めるロドリゲス新監督は「選手は戦っていた。1試合目にしては理解度は高かった」と評価。開幕前、主力のDF橋岡、FWレオナルドが海外に移籍し、クラブの規律に違反したMF柏木は退団が決まった。不安材料を抱えていたが、昨季3試合出場にとどまった元日本代表MFが、息を吹き返したのは収穫だ。
献身的なプレーで引っ張った阿部は「個人的には楽しめた。見ている方も楽しんでもらえれば」。自身とクラブの復活に、手応えを感じている様子だった。(宇賀神隆)