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食らいつく阪神・高山俊、3試合連続マルチ安打にも「今のままじゃダメ」

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サンケイスポーツ

三回、安打を放つ阪神・高山俊=アグレスタジアム北谷(撮影・宮沢宗士郎) 1/3枚  阪神・高山俊外野手(27)が27日、中日との練習試合(北谷)に「6番・DH」で出場し、3試合連続のマルチ安打をマークした。好調を維持する背番号「9」だが、レギュラー奪回に向けて、今後の実戦こそ「本番だと思っている」と危機感を忘れない。2016年の新人王が、逆襲に燃えている。

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■定位置奪回へ「本番」これから

 崖っぷちの男は、これくらいでは満足しない。本当の勝負はここから。意地のマルチ安打にも、高山の表情はグッと引き締まったままだった。

 「(状態は)分からないですね。ここから(試合に)出られなくなってきてからが、自分のなかで本番だと思っている」

 笑顔なく帰途のバスに乗り込んだが、打棒は好調だ。三回1死一塁の第2打席は、昨季、最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた福から左前打を放ってチャンス拡大。崩されながらも、巧みなバットコントロールでしぶとく落とした。七回は山本の直球をとらえて右前打。21日の広島戦(宜野座)から3試合連続のマルチ安打と気を吐いた。

 一回1死二、三塁では沢村賞左腕・大野雄から中犠飛。矢野監督は「中身がいいよね。俺らから見ていても『ああ、ちょっと違うな』という感じに見える」と評価した。大野雄、福と一線級の投手からも結果は残した。それでも本人は「どうなんですかね」と気を緩めない。脳裏には、苦い記憶がこびりついていた。

■昨季はコロナで仕切り直しに…

 「去年もね、この時期まではよかった」

 定位置奪取へ、並々ならぬ決意で臨んだ昨シーズン。キャンプ中の対外試合は9試合で打率・323(31打数10安打)と打ちまくり、MVPにも選ばれた。オープン戦でも打撃10傑入りした。

 開幕スタメンへ、あと一歩とした矢先に、コロナ禍で自宅待機。開幕前の6月の練習試合では打率・188(16打数3安打)と落ち込んだ。シーズン入り後は限られた打席で調子を上げられず、自己最少の42試合出場で打率・152。0本塁打で3打点もプロ入り最低だった。隙を見せれば足元をすくわれるのがプロの世界。同じ轍を踏むわけにはいかない。

 D1位・佐藤輝(近大)や新助っ人・ロハス(前韓国KT)の加入で今季はより苦しい立場。実際、糸井が実戦に出始めたことで、この日は守備に就かず、指名打者でのスタメンだった。高山は「今のままじゃダメだと思いますね」と気を引き締める。ここからが本番。シーズンを笑って終えるため、誰よりも結果を貪欲に追い求める。(原田遼太郎)

写真一覧

  • 三回、安打を放つ阪神・高山俊=Agreスタジアム北谷(撮影・水島啓輔)
  • 試合終了後、阪神・小野寺暖のタッチを交わす阪神・高山俊(左)=Agreスタジアム北谷(撮影・水島啓輔)

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