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【B腕広報リレーコラム好球筆打】野茂さん指導の思い出/仁藤拓馬

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2009年のオリックス春季キャンプでバッティングピッチャーを務める野茂英雄氏(左)=沖縄・宮古島 1/1枚  プロ野球の春季キャンプが新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客でスタートすることが決まった。いつ、誰が感染するか分からないのが今回のウイルスの怖さ。オリックスも昨年から継続している感染対策を徹底しながら、キャンプに向けて各自準備を進めているところだ。自分自身も改めて気持ちを引き締めて臨みたいと思う。

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 僕にとって思い出深いのは、2009年の沖縄・宮古島での春季キャンプだ。その年、近鉄、大リーグで活躍した野茂英雄氏(現NOMOベースボールクラブ代表理事)がテクニカル・アドバイザーとして1軍に帯同。僕は2軍スタートだったが、1軍の紅白戦に呼ばれ、そのときの投球を見た野茂さんが「仁藤君が面白そう」と言ってくれていたことを、後から知った。

 ブルペンでもつきっきりで教えてくれた。野茂さんといえば、トルネード投法から繰り出すフォークボール。僕は前年途中に上手投げからサイドスローに変えていたのだが、「サイドでもフォークは投げられる」と、野茂さん自らサイドスローでフォークボールを投げ、お手本を見せてくれた。小学校の頃から憧れていた人だけに、どれほどうれしかったことか。

 ここから一気に自らの置かれている環境が変わった。そのまま1軍に帯同し続け、初の開幕1軍入り。4月7日の西武戦(西武ドーム)でプロ初登板を果たした。キャンプには大きなチャンスが転がっているということを改めて実感した年だった。

 キャンプというのは、オフの12、1月にまいた“種”が成長し、開花させていく時だ。選手全員の目が輝いている。若い選手が多いオリックスだけに、プロ野球人生が大きく動き出す選手だっているだろう。

 本来なら、こうした選手たちの生き生きとした姿をファンの方に間近で見ていただけるのが春のキャンプだが、現時点ではそれがかなわない。選手のサイン会や野球教室など例年のファンサービスもできない。それだけに、普段SNSなどで情報発信を行っている僕たちの腕の見せどころとなる。

 ちなみに、まだ案の段階だが、ライブ配信でファンの方が選手とコミュニケーションをとっていただけるような時間を作ったり、今まで以上に選手を近くに感じられるようなオフショットをどんどん配信したりしていきたいと考えている。選手とともにキャンプでしかできないことを探しながら、ファン交流は継続していく予定なので、スポーツ専門チャンネル「J SPORTS」での練習中継と併せて楽しんでいただければと思う。

 ■にとう・たくま 1988年7月13日、静岡県島田市出身。小学3年から野球を始める。静岡・島田商高から高校生ドラフト4巡目で2007年にオリックス入団。10年オフに現役引退し、球団職員に。スコアラー、チームマネジャーなどを務め、19年から事業企画部宣伝グループに所属。

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