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大栄翔、土俵際大逆転!2敗首位守った「ギリギリだった」/初場所

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サンケイスポーツ

大栄翔(左)は土俵際で粘って明生を突き落とした(撮影・尾崎修二) 1/1枚  大相撲初場所12日目(21日、両国国技館)西前頭筆頭の大栄翔(27)は3敗だった明生(25)を逆転の突き落としで破り、10勝目を挙げ2敗を守った。大関正代(29)も平幕竜電(30)を寄り切って2敗を堅守。首位の2人は変わらなかった。大関朝乃山(26)は関脇照ノ富士(29)に寄り切られ、4敗に後退。正代と大栄翔を追う3敗が消え、2差の4敗で朝乃山、照ノ富士、明生ら5人が追う。

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 ここまで積み上げてきた、白星を無駄にはしない。土俵際。大栄翔が捨て身の突き落としを左右から連発。逆転で白星を呼び込んだ。12日目を終えて2桁10勝への到達は自己最速。優勝争いの最前線へ踏みとどまった。

 「もう、本当に残すしかないと…。ギリギリだった」

 相手を突き起こしたが、悪癖の引き技が出た。たてみつを取られて横へつかれ、左を差されて一気に土俵際へ後退した。限界まで体を反らせた大栄翔が、右から突き落とす。さらに、俵の上を左へ3歩伝いながら今度は左から突き落とした。まさに“綱渡り”で捨て身技を連発。物言いがついたが、相手の左肘が一瞬早く土俵へつき、九死に一生。軍配通り勝ち名乗りを受けた。

 稽古場でも「(土俵際で)力を抜かず、あきらめずやっている。まわしを取られたことは甘いが、(白星を)拾えた意味は大きい」。大栄翔の出身地、埼玉・朝霞市には5年前に設立された個人後援会「大栄翔を励ます会」が活動中。大栄翔も年3度は会合に足を運び親睦をはかる。山崎幸治事務局長(46)は「初場所中にも毎日、申し込みがある」と会員数は130人を超えた。

 優勝制度が設定された明治42年以降、埼玉県出身力士の優勝はない。同事務局長は大栄翔が賜杯を抱いた場合、「(大栄翔を)よく知ってもらいたい」と朝霞市とも連携して地元のテレビ局「テレビ埼玉」やケーブルテレビなどと「大栄翔の番組ができないか、提案したい」。

 3敗力士はいなくなり、2敗で並ぶ大関正代と一騎打ちへ。朝霞市はかつて、シンガー・ソングライター尾崎豊さん、歌手の本田美奈子.さん(ともに故人)を輩出した。時代は移ろい、大栄翔の“プロモーション”が本格化する。(奥村展也)

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