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【虎のソナタ】バイデン米大統領より虎「育成選手」「球団史上初」判明…トラ番にとっては大事なんです

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サンケイスポーツ

小野寺は鳴尾浜で笑顔を見せる。宜野座で大暴れして支配下を勝ち取ってね!(代表撮影) 1/1枚  大阪・難波の編集局にいる当番デスク・野下俊晴に「世の中でビックリするような事件は起きてないか?」と電話を入れてみた。

<< 下に続く >>

 「まあ、きょう一番のニュースは、海の向こうのバイデン米大統領の就任式ですかねぇ」

 さすが視野が広~い野下D。まあ、確かにその通りではある。ただ、バイデンさんが阪神にすごい助っ人を紹介してくれたとか、フロリダかアリゾナでキャンプしないかと誘ってくれたとか、そういう話でもない限り、米大統領がサンスポの1面を飾ることはない。

 世界のリーダー誕生を押しのけて、堂々の1面を飾ったのは、猛虎のリーダー矢野監督。キャンプメンバーを発表して、就任3年目の優勝への施政方針演説-。

 その発表メンバーを見て、安藤キャップ以下6人のトラ番記者たちがグループLINEでやり取りしていた。

 「1軍キャンプは42人参加。結構、多いよな。最多?」

 「去年、44人です」

 「新人6人は?」

 「赤星さんが入団した2001年以来です」

 「育成2人の1軍キャンプも珍しいのでは?」

 「2011年までさかのぼって調べましたが、2人はないですねえ」

 何とかテーマアップできる材料を探して、みんな記憶を辿り、知恵を絞りまくる。こういうケースは経験豊富な先輩記者たちの独壇場となるのだが、やり取りの最後の「育成2人」に関して、珍しく若い菊地峻太朗が割り込んできた。

 「去年、横山(雄哉、昨年限りで退団)さんが球団史上初の育成で1軍キャンプだったはずです。調べてみます」

 グッジョブ! 菊地がすぐにビビッときたおかげで「球団史上初」が判明。まあ、こんな感じで「阪神命」の新聞はできあがっていくわけです。おわかりですか? バイデン大統領よりも、鈴木翔太と小野寺暖が沖縄・宜野座に向かうことのほうが、トラ番たちにとっては大事なんです。

 育成の選手にとって、こんなチャンスはないし、他の育成選手の目標にもなる。育成枠をどう生かすか。最近のプロ野球界のポイント、と言っても過言ではない。

 たとえばソフトバンク。昨シーズン中に13人の育成出身者が支配下登録されている。これは12球団最多。その中に日本のエースといってもいい千賀滉大がいて、最多勝&最高勝率の石川柊太がいて、甲斐キャノンの甲斐拓也もいる。盗塁王の周東佑京も。とんでもなく豪華なメンバーだ。

 「ソフトバンクは選手層が厚いから、育成選手がいきなりキャンプ1軍は難しいですが、ジックリ鍛えあげられて、チームを支える選手に成長していくんです」

 ソフトバンクを4年間担当した安藤理が、王者の強さの秘密に「育成選手の育成」を挙げた。

 意外かもしれないが、ソフトバンクの次に昨年、育成選手の支配下登録が多かったのが巨人で11人。増田大輝や松原聖弥らが躍動していた。そしてこの2チームが両リーグを制して、日本シリーズで激突。まさに「育成を制するものは日本を球界を制す」-。

 トラ番たちが米大統領に目もくれず、注目した鈴木と小野寺が、近い将来、タテジマを背負っている…かもしれない。その時は、うちのトラ番を褒めてやってください!

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