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球団史上でも例がない新人7人を抜擢した矢野監督の意図

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産経新聞

開幕スタメンを期待される佐藤輝(代表撮影) 1/1枚 【トラとら虎】

 阪神の矢野監督は2月1日から沖縄・宜野座で始まる1軍キャンプに、7人のルーキーを参加させる方針を打ち出した。例年、ドラフト上位指名選手の参加はあるが、これほどの大人数は球団史上でも例がない。

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 まずはその顔ぶれを紹介しておこう(円内数字はドラフト指名順位)。(1)佐藤輝明内野手(21=近大)(2)伊藤将司投手(24=JR東日本)(3)佐藤蓮投手(22=上武大)(4)栄枝裕貴捕手(22=立命大)(5)村上頌樹投手(22=東洋大)(6)中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)(8)石井大智投手(23=四国IL・高知)。今季の新人9人のうち7人が抜擢(ばってき)されることになる。

 この狙いについて矢野監督は「全員即戦力と評価して獲得した選手ばかり。近くに置いて実力を見極めたい」と話しているが、本当にそんな逸材が下位指名まで残っていただろうか。その意味でははなはだミステリーなメンバー選出ではある。

 「むしろ目的は他にあるのでは…」と球団OBのひとりは推測する。

 「矢野監督も2シーズン務めて選手個々の能力を把握できた。各選手の限界を知ったということだ。実際、4年も5年もかかってレギュラーになれない選手は、そのまま控えで終わってしまうケースが多い。それなら新人に目を向ける方が楽しみは増す。7人のうち即1軍合格は多くて2、3人と思うが、うだつが上がらない選手を見ているより、よほど新鮮味がある」

 もちろん、キャンプには大きな課題がある。(1)先発陣の強化(2)二遊間と外野の固定(3)守備力のアップ-などだが、そんな弱点を補う掘り出し物の期待も指揮官の心の片隅にはあるのではないか。今回、参加メンバーから弾かれる中堅組にすれば面白くない方針だが、そこは自業自得と観念するしかなさそうだ。 (スポーツライター・西本忠成)

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