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サッカーW杯、五輪に続き崖っぷち 森保ジャパン、モンゴル入国不可で2次予選開催ピンチ 本番まで2年切り日程延期もう限界

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産経新聞

日本代表がモンゴルに6-0で大勝した2年後に、こんな世界が待っているとは誰も知らなかった=2019年10月10日、埼玉スタジアム 1/1枚  新型コロナウイルスの再流行で今夏の東京五輪開催に不安説が強まるなか、国際スポーツ大会の双璧であるサッカー・ワールドカップ(W杯)も足元がぐらつき始めた。開幕が来年11月に迫ったカタール大会に向け、森保一監督(52)率いる日本代表が3月に予定していたアジア2次予選の2試合が、暗礁に乗り上げていることが分かった。(編集委員・久保武司)

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 アジア2次予選グループFで森保ジャパンの戦いが始まったのは、もう1年4カ月前のことだ。2019年9月10日にアウェーで、ミャンマーを2-0で破り白星発進。続いてモンゴル、タジキスタン、さらに11月14日のアウェー戦でキルギスを2-0で下して無傷の4連勝を飾るも、この試合を最後にコロナ禍で予選は中断された。

 感染拡大が続いた昨年はまるまる予選が開催できず。今年3月25日に日産スタジアムで行われるミャンマー戦で、1年半ぶりに再開のメドが立ったはずが、緊急事態宣言の再発令で情勢はにわかに厳しくなった。

 まず日本代表のメンバーが満足にそろえられない。W杯予選は日本サッカー協会に選手を招集する権限があるが、海外組はコロナ感染の危険性から招集を拒否される可能性も十分ある。

 森保監督は「国内組のみで編成することも考えている」と覚悟を示したが、そもそも入国制限が解かれなければ、ミャンマー代表が来日して試合を行うこと自体が不可能だ。

 さらにハードルが高いのが、3月30日にアウェーで予定されるモンゴル戦だ。世界中がウイルスの猛威にさらされるなか、モンゴルではいまだコロナ関連の死者が出ていない。アジアでも有数の厳しい感染防止策を講じているからだ。

 昨年2月から首都ウランバートルの公共交通を完全にストップ。全ての国境検問所は、3月31日まで外国人の入国を禁止している。国際線定期便の運航も停止。現状では陸路、空路ともに現地に入る手立てが全くない。

 放映権を持つテレビ局の関係者も、「放送機材は中国から搬入するしかないが、そのルートが途絶えている限り、中継は無理だ」と頭を抱える。

 W杯本番まで2年を切った。延期が繰り返されてきた予選日程にも、そろそろ限界が近づいている。日本協会関係者は「2次予選の残り4試合は、遅くとも6月中に消化しないといけない」と焦りの色を濃くする。

 日本協会では事態がさらに深刻化することも想定し、同じグループFの4カ国代表を招いて日本で残りの日程を集中開催する準備も進めている。だがこんな窮余の策でさえ、国内の感染者が高止まりしたままでは机上の空論に終わってしまう。

 日本列島をわかせてきたスポーツの2大祭典は、五輪に続きW杯も瀬戸際に追い込まれた。

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