V9より鷹く! ソフトバンク今季スローガン発表
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V9より鷹く! パ・リーグ連覇と5年連続の日本一を目指すソフトバンクは21日、今季のスローガンが「鷹く!(たかく)」に決まったと発表した。オンラインで会見した工藤公康監督(57)は、巨人が成し遂げたV9超えに向けて「最終的な目標。まずは5連覇できるように」と誓った。プロ野球を引っ張る常勝軍団にふさわしいスローガンのもと、球春に飛び込んでいく。
工藤監督「まずは5連覇」
球界の盟主が打ち立てた金字塔に挑む。イバラの道だとわかっているからこそ、自信を持って言い切った。ホークスが今季のスローガン「鷹く!」を発表。ネクタイを締めた工藤監督が力強く新年の第一声だ。
「それ(V9)を超えられるようなチーム作りが最終的な目標。まずは5連覇できるように、一人一人がレベルアップしていくことが何より大事かなと思います」
“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治氏が監督を務めた時代の巨人は、1965年から9年連続日本一を達成。不滅の大記録としてプロ野球を照らしてきた。一方ホークスは昨年、パ・リーグ最長となる4年連続日本一を達成。まだ先があるからこそ、心身を引き締める。「現状に満足することなく、より高いところを目指す」という思いを込めた新スローガンだ。
他球団の包囲網を破る
「ホークスは常に日本一を目指して9連覇、10連覇を成し遂げていかなくてはいけないチームだと思いますので」
他球団が目の色を変え打倒ホークスでくることもわかっている。前日20日、かつて鷹の主砲として平成唯一の三冠王に輝いた松中信彦氏がロッテの春季キャンプで臨時コーチを務めることが発表された。監督時代、松中氏に打撃の全てをたたき込んだ王球団会長は「(ロッテも)充実してくるけど、こっちもやる気になっていい」と迎え撃つ構え。ダイエー時代に同じユニホームを着た工藤監督も「まずは自分のチームだけ、足元を見てキャンプを進めていきたい」と横綱野球を強調した。ホークスの野球をすることが、勝利への一番の近道だ。
今年のホークスに一番ふさわしい
「(新スローガンは)今年のホークスを考えたときに、一番ふさわしいのかなと。強い思いを入れたつもりです」
今季からはヘッドコーチとして小久保氏も入閣する。ホークスが築く新時代に向かって、高く飛ぶ。(竹村岳)
松田「全部高くいけるように」
●…本拠地・ペイペイドームでマシン打撃などで汗を流した松田が取材に対応。新スローガンに「ホークスらしくていいんじゃないですか。全部高くいけるように」と意気込んだ。昨季は連続試合出場が「815」で止まるなど打率・228、13本塁打に終わった。巻き返しに向けて、「体はいい感じです。しっくりきています」と手応えを感じていた。