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ハンドボール快挙!バズる主将レミたん決めた24年ぶり1次L突破 1点差で激戦制す

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サンケイスポーツ

アンゴラに勝って2次リーグ進出を決め、笑顔で記念撮影する日本の選手ら=アレクサンドリア(ロイター) 1/2枚  ハンドボール男子・世界選手権第7日(19日、エジプト・アレクサンドリアなど)1次リーグ最終戦が行われ、C組の日本はアンゴラに30-29で競り勝ち、初白星。通算1勝1分け1敗の同組3位で2次リーグ進出を決めた。1次リーグ突破は1997年の熊本大会以来、24年ぶり2度目。後半に入り一度は逆転を許したが、土井レミイ杏利(あんり)主将(31)=大崎電気=の得点などで再び試合をひっくり返して逃げ切った。開催国枠で出場する半年後の東京五輪へ、成長を示した。

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 30-29から相手のシュートが外れ、勝利が決まると、日本代表はコート内で歓喜の輪を作った。世界選手権で24年ぶりに1次リーグ突破。この日4得点を挙げた土井主将が誇った。

 「勝つという、その一点だけに集中した。最低限の目標は果たせた」

 勝つか引き分けで2次リーグ進出が懸かる大一番。日本は速いパス回しで2020年アフリカ選手権4位のアンゴラを崩し、16-12で前半を折り返した。後半に入り一時6点差までリードを広げたが、24分過ぎに27-28と逆転を許す。一進一退の攻防が続く中、「勝ちたい気持ちが強いチームが勝つ」と土井が奮起。26分過ぎに得点して29-28。60分間の激闘を制したシグルドソン監督は「われわれにとって歴史的な瞬間だ」と感情を込めた。

 「最後の勝負どころ、プレッシャーがかかる場面で平常心を保てる強さが大事」

 土井は東京五輪を見据えて、19年夏に日本リーグの社会人・大崎電気に加入。それまで数年間は強豪のフランスリーグでもまれた経験から、「メンタル面の差」を日本の課題として挙げ、主将として意識改革を図ってきた。

 練習や試合で仲間に声をかけ、20年アジア選手権で3位に入るなど着実に成長し、この日の終盤でも粘り強さを発揮した。チーム最多7得点を挙げた渡部仁(31)=トヨタ車体=も「崩れない気持ちの強さが顕著に出ている」とうなずく。1勝もできず最下位に沈んだ2年前の前回大会で、3点差で敗れたアンゴラにリベンジ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、半年後に迫った東京五輪の開催可否や形態すら見通せない中、「彗星ジャパン」が輝いた。

 「しっかりと闘ってジャイアントキリングを狙う。五輪ホスト国代表としての意地を見せる」

 現地21日のアルゼンチン戦から始まる2次リーグに向けて渡部が気合を入れた。33年ぶりの五輪出場へ、エジプトでの“前哨戦”で自信を深める。

◆「TikTok」フォロワー170万人

 土井主将はもう一つの顔を持つ。動画アプリ「TikTok(ティックトック)」で、アカウント名「レミたん」として170万人のフォロワーを誇る。動物の顔まねなど奇抜な動きやトッププレーヤーらしい身体能力を生かした“おもしろ動画”を投稿し、世間に流行することを意味する“バズる”動画で注目を浴びる。この日は4得点挙げ、本職「空中の格闘技」で輝いた。

 ▼ハンドボール男子世界選手権 2年に1度、世界一を争う大会。32カ国が参加。1次リーグ(L)は4チームずつ8組に分かれてリーグ戦を行い、各組上位3チームが2次Lに進出。6チームずつ4組に分かれて行われる2次Lは各組上位2チームが準々決勝に進む。1、2次Lで敗退したチームは順位決定戦に回る。準々決勝からはトーナメント方式で、決勝は現地31日。日本の過去最高成績は参加国が24チームだった1995年大会以降で2005、11年大会の16位。

 ▼世界の情勢と東京五輪 欧州で人気が高く、日本とは異なり、プロリーグが複数存在する。2016年リオデジャネイロ五輪はデンマークが金、フランスが銀、ドイツが銅で欧州勢がメダルを独占した。日本は開催国枠で東京五輪の出場権を持つ。開会式翌日の7月24日から最終日の8月8日まで16日間、場所は東京・渋谷区の国立代々木競技場。

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  • アンゴラ戦でシュートを放つ東江=アレクサンドリア(ロイター)

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