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正代、かど番脱出「解放された感じ」 土俵際で遠藤を突き落とし/初場所

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サンケイスポーツ

土俵際で遠藤(右手前)を突き落とす正代。物言いがついたが、軍配通りの白星となった(撮影・塩浦孝明) 1/2枚  大相撲初場所10日目(19日、両国国技館)大関正代(29)は平幕遠藤(30)を逆転の突き落としで破って8勝目。勝ち越して自身初のかど番を脱出した。平幕大栄翔(27)は北勝富士(28)を突き出して9勝目。10日目を終えて平幕の単独トップは平成13年秋場所の琴光喜以来。かど番の大関朝乃山(26)は7勝目を挙げた。大栄翔を1差で正代が追い、3敗で朝乃山、ともに平幕の明生(25)、逸ノ城(27)が続く。

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 初めて体験するかど番の壁を、中盤で突き抜けた。正代が8勝目を挙げて勝ち越し、2敗を守って優勝戦線に踏みとどまった。

 「勝った8番の中で一番余裕がなかったけど、最後まであきらめなかった。ここで一息つける」

 遠藤が得意の左四つとなり、不十分の体勢に。強引な左からのすくい投げが、相手を懐へ呼び込むかたちとなった土俵際。体を傾け、右から起死回生の突き落とし。物言いがついたが、軍配通り“大関初給金”となった。

 昨年9月の秋場所後に大関へ昇進。新大関お披露目の11月場所で左足首を痛めて、途中休場となった。コロナ禍が続く中、八角理事長(元横綱北勝海)や横綱、大関、多くの後援者を集める大関昇進披露の宴を開くめどは立っておらず、故郷の熊本・宇土市で計画された優勝パレードも留保されたままだ。

 かど番を脱出できずに大関陥落となれば、すべてを幻としてしまいかねない重圧との闘い。「追い込まれて精神的に余裕がなかった。ずっと息苦しくて。どの勝ち越しもうれしいが、ホッとして解放された感じ」。偽らざる心境を吐露した。

 国技館での本場所開催中、弁当など扱う「国技館サービス」では横綱、大関には希望を聞き入れ、好物を盛り込んでしこ名をつけた「力士弁当」を販売する。だが、コロナ禍で「正代弁当」は商品化されていない。「真っ先に思いつくのは、甘めの卵焼きと鶏の唐揚げ。これを入れてほしい」。ささやかな夢もつながった。

 現行のかど番制度となった昭和44年以降、かど番で優勝した大関は過去8人。「残り全部勝てるように集中していく」。出場する力士では番付最高位。解放された大関が、活性する。(奥村展也)

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