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巨人DH再提案、また却下 2パターンの期間限定導入案も5球団から賛同得られず

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サンケイスポーツ

2019年4月、打席に向かう投手の菅野(右)に耳打ちする原監督。巨人が望むDH制の導入はまたも見送られた 1/1枚  セ・リーグ理事会が19日に開かれ、巨人が再提案した今季のDH(指名打者)制の暫定的導入案は昨年12月14日に続いて見送られた。巨人は(1)3月26日-5月23日+6月18日-27日(2)3月26日-4月29日の期間限定導入を提案したが、他5球団の賛同を得られなかった。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない中で、開幕まで残り約2カ月。DH制導入のリミットは刻一刻と迫っている。

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 前回よりも踏み込んだ巨人の“現実的”プランにも、他5球団は「NO」を突き付けた。

 国から11都府県に緊急事態宣言が発令されるなど新型コロナウイルス感染症に収束の兆しが全く見えない中、巨人は異例ともいえる山口寿一オーナー名で文書を提出した昨年12月14日のセ理事会に続いて、今季、暫定的にDH制を導入することを再提案した。

 前回はコロナ禍での投手の負担軽減、ファンへの真のプロフェッショナルな野球の提供など導入理由の説明が主だったが、春季キャンプ前最後となる今回はホーム&ビジターの各5試合の計10試合を1クールとし、(1)開幕戦から交流戦を挟んだ2クール(3月26日-5月23日、6月18日-27日)(2)開幕から少なくても1クール(3月26日-4月29日)、の2つの期間に限定した導入案を明示したもようだ。

 春季キャンプ地となる宮崎に加え、沖縄でもきょう20日から県独自の緊急事態宣言が発令されることになり、選手は“感染しない、させない”と例年にない緊張感を強いられた上での調整を余儀なくされる。そのような状況下で特に投手の打撃、走塁練習がけがにつながる可能性が懸念される。

 開幕後も遠征先での外出や外食を自粛せざるを得ないなど行動制限が続くことが予想され、選手にかかる負荷は大きい。また、緊急事態宣言発令に伴う入国規制の強化で、セでは新外国人選手を中心に20人超の選手に来日のめどが立っておらず、チームへの合流が遅れることで球団によっては戦力低下を引き起こすケースも十分に考えられる。

 このような事態を想定した上で、セ・リーグとしての試合の質を維持、向上させるためのDH制導入案。しかし、巨人と他5球団の危機感に対する“温度差”は一向に解消されていなかった。ある球団の関係者が「緊急事態宣言がいつ解除されるか分からない中で、この議論、ましてや結論は迅速」と話すなど、具体的な対案も示されないまま、再び「見送り」との結論に至った。

 今季の開幕が昨季より感染状況が悪化した中で迎えることになるのは避けられない中で、DH制の暫定導入案は今後も理事会で継続審議とはなる。昨季の日本シリーズではコロナ禍による過密日程の負担を軽減するため、セのホームゲームでもDH制が採用されたが、単なる“特例”で終わってしまうのだろうか。(東山貴実)

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