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単独首位の大栄翔、Vなら「埼玉初」 不毛の地に現れた期待の星、千秋楽まで逃げ切れるか

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産経新聞

初黒星にもサバサバ 1/1枚  ■大相撲初場所9日目=1月18日、両国国技館

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 埼玉に悲願の優勝旗を持ち帰ることはできるか。優勝争いで単独トップに立つ東前頭筆頭の大栄翔(27)=追手風=が、東前頭2枚目の宝富士(33)=伊勢ケ浜=にはたき込みで敗れ、初黒星を喫した。

 8連勝でストップも、本人は「しっかり攻めればよかったけど、あまりに勝ち急ぎすぎました」とサバサバ。まだ2敗の大関正代に1差をつけており、初物づくしのVに期待がかかる。

 近年の初場所では、2016年の琴奨菊を皮切りに稀勢の里、栃ノ心、玉鷲、徳勝龍と5年連続で初優勝力士が賜杯を抱いている。しかも今場所は白鵬、鶴竜不在。大栄翔も巡ってきた好機をモノにしようとしている。

 経歴は埼玉一筋だ。埼玉県朝霞市出身で、さいたま市の埼玉栄高校を卒業後、草加市の追手風部屋に入門。意外にも、埼玉県出身の力士が優勝すれば史上初の快挙だ。同時に現在、同県内に5つある相撲部屋からの優勝力士輩出も初となる。

 昨年秋場所を熊本出身の正代が制したことで、優勝力士がいない都道府県は残り12となった。埼玉出身は現役でも東前頭筆頭の北勝富士、幕下に陥落した阿炎が目立つ程度。過去の大関でさえ、1808年(文化5年)に41歳で昇進したとされる第88代の柏戸だけだ。大栄翔が昨年秋場所に新関脇となったのも、戦後では1963年名古屋場所の若秩父以来2人目だった。

 不毛の地に現れた期待の星は「自分の中では変わらずにいったけど、負けてしまったので、しっかり気持ちを切り替えていきたい。悔しいけど、乗り越えていきたい」と出直しを誓う。すでに上位との対戦は終えたが、千秋楽まで逃げ切れるか。(塚沢健太郎)

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