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【虎のソナタ】心配ない?助っ人の合流遅れ 87年バースは2・22来日でも打率・320、37発

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サンケイスポーツ

1987年2月23日、チームに合流し、高知県内のホテルで古谷球団代表(左)と握手をするバース(右)(中央は寺本通訳) 1/1枚  とりあえずひと安心です。阪神が、サンズ、マルテ、エドワーズ、ガンケルの4選手が来日したことを発表しました。でも17日に入国したのに、どうして発表は18日? 

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 「コロナのせいです」

 説明してくれたのはトラ番キャップ安藤理です。

 「例年は、前の日に球団から『あした何時に○○選手が来日します』と連絡をくれます。僕たちは空港のロビーで待ち構えて、午後8時ごろに航空機が到着する。入国手続きを終えて午後9時前後に姿をみせる選手を取材して、締め切りを気にしながら急いで原稿を書くんですが、今はこの流れにならないんです」

 出発前に母国でPCR検査を受けるだけでなく、到着後も空港で検査を受けます。これに時間がかかるのです。

 「14日にチェン(昨季はロッテでプレー)が来日したときも、台湾からの航空機は午後6時に着いたのに、検査が終わって球団が発表できたのは午後9時ごろでした。滑走路に航空機が降りたあと、約1時間で『はい、来日しました』にはならないんです」

 だから他球団も“一夜明け”発表になるのか。でも、ビザ発給の手続きそのものが止まっている新外国人選手はともかく、スアレスは? この日のプロ野球当番デスク(CD)だった阿部祐亮はやや心配そうでした。

 「彼はメジャーでやりたい夢があって、オフに自由契約になりました。球団の残留交渉が実って残ったけれど、一度リリースされているので、それで時間がかかっているんですかねぇ」

 「でも…」と、阿部は言葉を続けました。

 「外国人選手は2月1日からガンガンやらなくても、それなりに調整すると思います」

 阿部がトラ番だった時代にも、4番を打ったゴメスが1年目に家族の都合で来日が遅れ、2年目にはドミニカ共和国で車上荒らしに遭ってパスポートを盗まれ、キャンプ合流が2月8日になったことがありました。

 「それでも、あの年(2015年)もそこそこ打ちましたから」

 打点王(109打点)になった1年目ほどではなかったけれど、打率・271、17本塁打、72打点です。昔は、もっと遅れた選手もいました。そう、あの人です。1985年、タイガースを日本一に導き、翌86年も連続で三冠王になったバースの、87年の来日は2月22日でした。

 「ビザがおりない」。うそつけ!! と言いたくなるような理由でした。しかも、1週間しかなかった合流後のキャンプでもチンタラしていた。

 「まだペースを上げる時期じゃない」とお昼で練習を切り上げ、同僚のキーオを誘ってタクシーに乗り込むと、そのままゴルフ場へいく日も。「体を動かさないとな」とうそぶいていました。「じゃ、グラウンドで動けば?」とツッコミを入れると「ゴルフはいい運動だ。それに楽しい」。

 それでも、チームが最下位に転落した中で打率・320、37本塁打。ついでに書くと、初日からキャンプインしていたもののバース合流後は一緒にゴルフで“練習”したキーオも、来日1年目で開幕投手を務め、バース以外の援護が恵まれない中で11勝。28日で自主隔離期間が終わるチェンはもちろん、キャンプ序盤から合流できる4選手に関しては、心配は要らないのかもしれません。

 あとは、韓国で本塁打と打点の2冠に輝いたロハスが、20勝を挙げたアルカンタラが、バース並み、キーオ並みであることを信じて待ちましょう。

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