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早すぎる来季“続投報道”の怪 阪神・矢野監督「確定」ではない理由

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産経新聞

矢野監督の去就は最後まで流動的だ 1/1枚  リーグ3位の阪神は18日、最下位のヤクルト戦(甲子園)を1点差で逃げ切ったがまだ安心するには早い。シーズンの順位が決まっていない段階で13日に突如、一斉報道された阪神・矢野燿大監督(51)の来季続投は、確定とは断言できない状況だという。

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 そもそもは藤原崇起球団オーナー(68)が9日午後、実質解任だった揚塩球団社長の辞任会見を受けて対応した流れで、指揮官について問われ「その時、その時のセカンドベストを貫いている」と評価。来年は3年契約の最終年であることを踏まえた上で「もちろん(方針は)全く変わっていません」と話した。

 これを受けて矢野監督も「しっかり応えたいという思いはある」と心境を語ったが、実は藤原オーナーの発言が世に出るまで4日ものタイムラグが生じている。当然、12日発行の本紙で矢野監督の資質が問われる『広島遠征中の違反会食問題』の件が公になる前の話であり、阪神電鉄本社筋からは「来季続投の流れはあるが、決して確定事項でない」と明かす。

 9月下旬に選手、チームスタッフ計9人の新型コロナウイルス感染が分かると、レギュラークラスの糸原、中継ぎの要だった岩崎、岩貞、馬場らが離脱し大幅に戦力ダウン。選手は徐々に1軍復帰しているが、チームは一進一退の状況が続いている。前出の関係者は「コロナ禍での戦力ダウンする条件はどこも同じ」と配慮しない構えで「あくまで最終成績が評価となる」と強調する。

 プロ野球の監督人事は成績次第で、契約年数はあってないようなもの。これまでの歴史を振り返っても、阪神に限らず言わずもがなといえる。

 「監督をコロコロ変えてチームがよくなるのか」という声があるものの、その判断は「極めて微妙」。続投を決めるには主催試合での集客なども加味されるが、比率としては「やはりシーズン成績が最も大きい。最終的にはオーナーが正式に続投要請を出して矢野監督が受諾するまで、何が起こるか分からない」と親会社の幹部は固唾をのんで先行きを見守っている状況だという。

 選手のコロナ陽性者や濃厚接触者、球団独自の濃厚接触者同様扱いの選手が大量に判明した9月25日以降、この日を含めチームは9勝10敗1分けと負け越したままだ。

 残り19試合でBクラスの4位・DeNAとはわずか1ゲーム差と肉薄するなか、今後の戦いぶりが矢野阪神の大きな命運を握っている。(山戸英州)

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