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阪神・原口、男気同点弾&2点打!コロナショックに揺れる虎救った

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サンケイスポーツ

二回、同点ソロを放つ原口。チームを勢いづかせた(撮影・門井聡) 1/2枚  (セ・リーグ、ヤクルト3-9阪神、18回戦、9勝9敗、27日、神宮)コロナショック振り払った!! 阪神はヤクルトに9-3で大勝し、連敗を3で止めた。2試合連続「7番・捕手」で出場の原口文仁捕手(28)が同点ソロを含む3打点をマークし、25日に7人の新型コロナウイルス感染者が出てから初勝利。非常事態をチーム一丸で乗り越えていく。

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 神宮に立ち込めた暗雲を切り裂き、白球が左翼スタンドに弾む。ベンチに充満する重苦しい空気が消えた。期せずして戦線を離れた仲間へ届ける大きな一撃。コロナショックに揺れる虎を原口が救った。

 「先制点取ってもらって、追い越されてしまったので早く追いつきたい、塁に出ていい攻撃をしたいと思っていた。甲子園に帰る前に一つ勝ててよかった」

 1-2と逆転を許した直後の二回だった。先頭での初球。ヤクルトのD2位・吉田喜(日体大)の136キロカットボールを振り切った。打った瞬間、スタンドインを確信。6月20日の巨人戦(東京ドーム)以来の2号ソロに、ベンチでは同学年の先発・秋山と息の合ったグータッチを交わした。3-2で迎えた七回は1死満塁から三塁線を破る2点打でダメ押し。2018年9月6日の広島戦(マツダ)以来、2年ぶりの1試合3打点と暴れまわった。

 同学年の無念をバットに乗せた。虎を襲った大量コロナ感染で、陽性の岩貞と陽川、濃厚接触者の岩崎が25日に登録抹消。さらに梅野も右腹斜筋の筋挫傷で戦線離脱している。いずれも同い年で中心になって虎を引っ張る“黄金世代”。だが、日本人選手でいま1軍に残っているのは原口と、この日バッテリーを組んだ秋山だけだった。

 選手の大幅入れ替えで慌ただしく揺れ動いたチーム事情。このまま泥沼にはまるわけにはいかない。一日も早く勝利が欲しかった。

 何より失意のなかチームを離れた仲間のため。俺たちが虎を支える-。1軍に残る同学年バッテリーで勝ち取った白星に「アキ(秋山)が先発で久しぶりに勝ちがついてよかったし、これからも先発に勝ちがついて、チームがどんどんいい方向にいけるようにようにしっかりでやりたい」と女房役として意欲を口にした。

 負ければ3位に転落していた一戦で連敗を3で止め、コロナショック後初勝利。原口の活躍でベンチにもようやく笑顔が戻った。矢野監督は「最高の場面で打ってくれた」とほほを緩め、「バッテリーは共同作業。その中でフミ(原口)らしい勝負強さは出してくれた。バッテリーが一番の勝因やったかなと思います」と守りの面でも賛辞を惜しまなかった。

 首位巨人とのゲーム差は12・5差で変わらず。それでも、虎は一つ大きな壁を破った。29日の中日戦(甲子園)から幕を開ける13連戦へ、ナインの思いを原口が代弁した。

 「まだまだチームとしてあきらめていない。一戦一戦、いま一丸となって相手チームに向かっていきたいと思います。また熱い応援よろしくお願いします!」

 最後まで戦い続ける-。原口の持つ不屈の魂が、虎の闘志に再び火をつけた。(原田遼太郎)

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  • 原口は七回には2点打を放ち、連敗ストップに導いた

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