記事詳細

阪神OB会長・川藤氏が藤浪にエール!「天」が与えた足もと見つめ直す時間、プラスに考えろ

更新
産経新聞

入院中の藤浪。苦しい時間だが…【 1/1枚  足もとを見つめ直せ-。阪神OB会長の川藤幸三氏(70)が29日、世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスに感染し、入院中の阪神・藤浪晋太郎投手(25)にメッセージ。前を向いていくよう、熱く話した。

<< 下に続く >>

 昨季は1勝もできなかった。ここ何年か、自分の実力を出すことができなかった晋太郎だけに、今年にかける思いは相当だったはず。この時期、野球ができないことは本人にとっても相当ショックだろう。でも、こうなってしまった以上、今回のことを前向きにとらえるしかないというか、そうすべきなんや。

 おそらく病院のベッドの上で、考える時間もあるだろう。もう一回、自分の足もとを見つめ直せばいい。考える時間を「天」が与えたとプラスに考えればええんや。

 俺は(2月の)宜野座キャンプで、晋太郎の練習での動きと笑顔をみて「今年は違うぞ」と感じていた。ブルペンでも、かなりの球数を投げ込んでいたし、時間があればサブグラウンドで走っていた。でも一番、変わったなと思ったのは、藤川や福留ら、プロで実績を残してきた選手に、自ら進んで話しかけて、アドバイスを求めていたことだった。練習が終わって、彼らと(報道陣の)見えないところで、よく身ぶり手ぶりをまじえて話し込んでいる。昨年まで、あまり見られなかった姿に驚いた。

 これまで彼は、彼なりに考えて、いろいろなところで、トレーニングをしていたのは知っていたが、俺は「身近なところに、いいお手本がいるだろ」と常々、思っていたからな。(藤川)球児が「今年の晋太郎を見ていてください、カワ(川藤)さん」と言っていた。これまでのオープン戦、練習試合をみると、まだ首脳陣もファンも物足りなさを感じていたと思うが、少しずつだが、俺は入団したころの晋太郎に戻りつつある-と思っていた。本人も「復活するんだ」という手応えを感じていたはずや。

 たしかに、この時期に野球ができないのはきついだろう。今年は新型コロナウイルスの影響でプロ野球の開幕は延び(4月24日を目指す方針だが)これから先どうなるかも俺にはわからない。ただ、開幕がすべてではない。9月のペナント争いの大事なときにチームの戦力になれば、というくらいの気持ちでいいと思う。

 それよりも、今回のことで「元気に、野球ができることがどれだけ幸せか」をわかったと思う。俺も含めて、ほとんどの選手は現役引退してから思うことを…な。これは晋太郎の今後の野球人生にとってプラスになるんじゃないか。

 人間的にも一回りも二回りも成長してグラウンドに戻ってくる、と俺は信じている。 (阪神OB会長)

★検査前公表「人間として大事なこと」

 川藤氏は、藤浪が「これが啓蒙や周知につながるのであれば」と、PCR検査を受ける段階で公表したことについて「人間として当たり前。(陽性なら周囲に)感染する可能性があるわけだから。俺は人間として大事なことを素直に出せたと思う」と話した。

★伊藤隼、長坂にも「試練だと思って」

 川藤氏は、藤浪とともに新型コロナウイルスに感染した伊藤隼、長坂にも「早くグラウンドに戻ってきて元気な姿をみせてほしい」とメッセージを送った。「晋太郎(藤浪)とともに軽症だと聞いてホッとしている。今は相当、気持ちもへこんでいるだろうが、まだ若いし、今回のことを自分に与えられた『試練』だと思ってほしい。俺も応援するから」と話した。

★今季の藤浪

 2月9日の日本ハムとの練習試合(宜野座)に先発で実戦初登板し、2回無失点。その後、中継ぎ登板した3試合は連続で失点したが、3月11日のヤクルトとのオープン戦(神宮)は先発して4回5奪三振、1四球で無失点と好投した。前回18日のオリックスとの練習試合(舞洲)では中継ぎで3回1失点も、制球に安定感は出てきた一方で5安打を浴び、視察した矢野監督は「まだ判断できへん」と開幕ローテは未定のままだった。実戦は6試合登板、18回を被安打16、与四死球16、奪三振7、防御率3・50。

ピックアップ

    注目ニュース

      アクセスランキング

      iza! ソーシャルメディア公式アカウント

      • twitter
      • facebook
      • iza!を読む