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阪神の“甘い”危機管理 藤浪ら3選手「コロナ陽性」で露呈 遠征中の外出禁止せず

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産経新聞

藤浪は関東遠征中の11日に神宮球場で登板 1/2枚  阪神・藤浪晋太郎投手(25)が26日、新型コロナウイルス検査で陽性と判明。「球界第1号」を出した阪神は緩めの外出制限から一転、ガイドラインにもない球団活動の停止に踏み切り、他球団を困惑させている。

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 藤浪は数日前から嗅覚の異常を訴え、兵庫県内の複数の病院を受診。医師の判断でこの日、PCR検査が決まると、全選手、首脳陣、スタッフが来月1日まで自宅待機に。甲子園の関係者通路や鳴尾浜の2軍施設などで消毒作業が行われた。

 谷本球団本部長は「地域医療の先生方とNPB、各球団と連携を取りながら適切に進めたい」と話したが、他球団の幹部は「初めてのことでびっくりしちゃったのかな。12球団でマニュアルを共有していたはずなんだけど、その通りに行われていない」と困惑。

 感染症学の専門家チームの提言を基に作成されたガイドラインでは、陽性反応が出た段階で当該選手を隔離するが、チーム全体の活動を停止する必要はないとしている。ところが阪神は検査の段階で全員を自宅待機に。この他球団幹部は「過剰反応しちゃったのかな。1週間休むというのもマニュアルにはない」と独自の対応に首をひねる。

 結果的にこの日深夜、藤浪は陽性と判明。もちろん用心に越したことはないが、今後も発熱が続いた選手などを検査させるたびに、阪神と同様に球団全体が動きを止めていてはきりがない。

 この日の“過剰反応”とは裏腹に、阪神は遠征中の選手に「完全に外出禁止にはしないが、大人としての行動を求める」と寛容な姿勢だった。チーム関係者も「外食はOK。キャバクラなど至近距離で接したり、不特定多数の人が大勢出入りしたりする場所は禁止と言われた」と証言する。

 球団が行動歴を調査した今月11-25日の間、藤浪は関東遠征に帯同。遠征後に藤浪と会食した2選手も味覚の違和感を申告し、この日の検査でやはり陽性と判明した。

 自宅周辺での外食すら全面禁止の球団もある中で、いざ所属選手に感染者が出たとなると、阪神の危機管理体制が適切だったのか、改めて問われることになりそうだ。

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  • 2軍本拠地・鳴尾浜球場のプレスルームを除菌する作業員

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