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森会長「アスリートも甘えはいかん」 五輪組織委、6年かけた準備見直し

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産経新聞

聖火リレーのスタート地点が予定されていたJヴィレッジでは、関係者が撤収作業をしていた (撮影・佐藤徳昭) 1/2枚  新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決まり、大会組織委員会は26日、開催準備を練り直すため、「新たな出発 東京2020大会実施本部」を発足させた。東京・中央区の組織委事務所で開かれた幹部による初会合で、森喜朗会長(82)は選手にも甘えを捨てて厳しい状況に臨むように訴えた。

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 1年程度の延期となった東京五輪。7月24日開幕へ向けて6年以上かけた準備を見直し、多方面にわたる複雑なオペレーションを短期間に進める必要がある。その対応を検討する初会合で、森会長が選手にも現状への自覚を求めた。

 「難局にあって、アスリートも甘えはいかん。一緒に乗り切ることで世界から大きな評価を得られる体験ができる」

 五輪で最優先されるのが選手であることを確認した上で、そう訴えた。

 1937(昭和12)年生まれの森会長は、生まれる前に父親が自分に野球のグローブとラグビーボールを残して出征したエピソードを披露。戦争という時局で好きなスポーツをできなかった人がいたと指摘し、「われわれ(選手)が主役だと自意識過剰であってもいかん」と、周囲と一体となって厳しい状況に立ち向かうよう呼び掛けた。

 史上初の五輪の開催延期で、会場確保や日程調整など、多くの課題が降りかかってくる。関係者によると、約8万人の大会ボランティアは新たな日程でも活動してもらえるように協力を要請し、聖火リレーのランナーは来年のリレーで優先的に走行できるようにする方針という。

 さまざまな案件の中で、新たな開催日程と競技会場を決めることに最優先で取り組むことを確認した。「ラグビーでいえば展開戦。即断即決が大事だ。われわれは『かつてない挑戦』に臨む。果敢に挑戦する自覚を、組織委員会全体が持つべきと肝に銘じてほしい」と森会長は訴えた。

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  • 東京五輪延期を受けて「新たな出発東京2020大会実施本部」の名称で発足し、冒頭挨拶をする森喜朗会長=26日午後、東京都中央区(撮影・矢島康弘)

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