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競泳日本選手権“急転中止”のナゾ 平井ヘッドは開催直訴も「五輪1年前の代表決定」に異論噴出

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産経新聞

昨年の世界選手権で男子個人メドレー2種目を制し、五輪代表に決まっていた瀬戸大也の扱いも不透明に 1/1枚  日本水連は25日、東京五輪代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権を中止することを決めた。予定通り4月2日から開催することを確認してから、わずか2時間余で方針転換という異常事態だ。

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 新型コロナウイルスの世界的流行による五輪延期を受けて、水連はこの日、臨時の常務理事会を都内で開催。通常出席できない競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチも招かれた。本番の1年前に代表を決めるのはリスクが大きく、選考は先送りに傾き始めていたが、平井氏は「ここで(五輪代表を)決めてもらわないと、私は強化の責任は取れません」と主張。数カ月前から今大会にピークを合わせてきた、選手への配慮を要請した。

 現場の強い意向に折れる形で、予定通り代表選考会として選手権を決行することを、午後7時過ぎに確認。坂元要専務理事は「(選手の調整力を)信じる。強化するコーチに任せます」と腹をくくって話していた。

 ところが、10時過ぎには一転、中止の方針を固めたことが明らかに。水連によれば、東京都のコロナ感染者急増を受け8時過ぎに開かれた緊急記者会見で、小池都知事が今週末の不要不急の外出自粛を要請。さらに、県外からの参加者らにホテル宿泊時の感染リスクもあることから、急転直下の判断に至ったという。

 とはいえ、開催は今週末でもなく、チケットは完売ながら13日には無観客での実施を発表。埼玉県知事の中止要請を振り切り、22日にさいたま市で強行された格闘技イベント「K-1」のような批判を、世間から浴びる心配もなさそうだが…。

 関係者は「現場も一枚岩じゃない。(出場予定者の)一部はボイコット寸前だった」と明かす。五輪代表選考を先延ばしする日程的な余裕ができたのに、あえて感染の不安が強まる状況下で選考会を決行することへの反発だ。慎重論も出ていた五輪1年前の段階での代表決定は、これで一時凍結されることとなった。

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