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いよっ、令和初の大関朝乃山!口上に込めた故郷への思い

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産経新聞

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右から2人目) (撮影・恵守乾) 1/1枚  日本相撲協会は25日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で大相撲夏場所(5月10日初日、両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇朝乃山(26)の大関昇進を満場一致で正式に決めた。同市内の高砂部屋宿舎での昇進伝達式で、令和初の新大関は母校・富山商高の教育目標にある「愛」と「正義」を入れた口上で決意を示した。

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 相撲人生の晴れ舞台に、故郷での教えを込めた。昇進を伝達する使者を迎えた朝乃山の口上は、覇気をまとって部屋中に響き渡った。

 「大関の名に恥じぬよう相撲を愛し、力士として正義を全うし、一生懸命努力します」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、会見は代表取材という異例の形式。それでも父・靖さん(62)と母・佳美さん(57)を含め関係者約30人に祝福された。中学時代から好み、サイン色紙にも添える「一生懸命」に加えて「愛」「正義」という異色のワードを入れた。

 母校・富山商高の教育目標では「生涯に渡って愛と正義の理想を追求するより高い人格の育成」を掲げている。この2つの言葉に、右四つをたたき込まれた当時相撲部監督で平成29年に40歳の若さで死去した浦山英樹さんへの感謝の思いを詰め込んだ。

 高砂部屋には師匠の高砂親方も名乗った由緒ある「朝潮」のしこ名がある。ただ「朝乃山の『山』には、いろんな思いが込められている」。浦山監督の名前にもちなんでおり、「朝潮の名は偉大。もらえるものではない」と、改名はしないで闘う意向を示した。

 太刀山(後の横綱)以来、111年ぶりに富山県出身の大関となった。「富山県の子供たちに目標にしてもらい、プロに入ってもらうのがまた一つの夢」。横綱昇進を期待される右四つの本格派は、新たな大志を抱く。

 まだ新型コロナウイルス禍に終息の気配はない。無観客の春場所を乗り越えた新大関は、夏場所に向けて稽古を重ねていく。(新里公章)

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