記事詳細

満員禁止、入場制限… 甦る長嶋茂雄氏の言葉「ファンあってのプロ野球だよ」

更新
産経新聞

長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督 1/1枚  【江尻良文の快説・怪説】

 4月24日開幕を目指すことになったプロ野球だが、前代未聞の大難題が持ち上がっている。入場者に新型コロナウイルス感染リスクを可能な限り下げるために窮余の一策。コミッショナーから各球団に対し満員禁止、入場制限の検討指令が出ているのだ。

<< 下に続く >>

 昨季の観客動員はセ・リーグ史上最多、3年連続1400万人突破の1486万7071人(1試合平均3万4655人)。パ・リーグもリーグ最多の1166万989人(1試合平均2万7203人)。

 各球団共にファンサービスとして様々なプレゼントをしたり、あの手この手の営業努力で入場者数を伸ばしている。それが真逆の大方針。

 もし、ファンが感染すれば、公式戦中止の非常事態になるのだから、仕方がないといえばそれまでだろう。が、実際に入場制限に関わる担当者にすれば、具体的にどんな方策をとるのか、まさに難行苦行だ。

 「ペナントレースの成績」と「観客動員」という二大テーマに関しては、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の監督時代に聞かされた言葉がよみがえる。

 「優勝したけど、お客さんの入らない監督と、成績が悪くてもお客さんを呼べる監督。果たして、どちらがプロの監督として価値があるんだろうか」

 こう自問自答気味につぶやいたのだ。しばし沈黙していると、長嶋監督はこう言い切った。

 「プロの世界なのだから、営業的にお客さんを呼べることが一番大事なんだよね。ファンあってのプロ野球だよ」

 巨人監督就任1年目でいきなり最下位。それでも「明日につながる明るい敗戦」とネバーギブアップ宣言。監督2年目には最下位から奇跡のリーグ優勝を果たしている。

 今回の新型コロナウイルス感染防止のための入場制限。闘病生活をしている長嶋終身名誉監督は、どう受け止めているのだろうか。(江尻良文)

ピックアップ

    注目ニュース

      アクセスランキング

      iza! ソーシャルメディア公式アカウント

      • twitter
      • facebook
      • iza!を読む