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抽選申し込み殺到で60万人超大渋滞!? 五輪チケット狂騒曲…安倍首相も苦言

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アクセスが殺到して“重い”スタートとなった観戦チケットの公式販売サイト。一時は待ち人数として「62万」以上と表示された (撮影・桐原正道) 1/1枚  2020年東京五輪の観戦チケット抽選申し込みが、9日午前10時から公式販売サイトで始まった。しかし直後からアクセスが殺到。同日夜になっても1時間以上の“渋滞”状態が続いた。サイトでは手続きの待機人数が60万人以上と一時表示され、大会組織委員会は「累計の数字」と釈明。最大の待機人数は18万人とした。組織委はシステム障害ではないとしながらも陳謝した。

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 9日正午から東京・港区の東京ミッドタウンで行われた、受け付け開始のPRイベント。司会者が再三にわたりアナウンスした。

 「販売サイトは大変混み合っています。申し込み順は抽選に影響しません。5月28日までの受付期間内に都合のよいタイミングで、余裕を持ってお申し込みください」

 いよいよ始まった、チケット抽選申し込みの受け付け。いきなりの“パニック”だ。公式販売サイトでは一時、順番待ちとして60万人以上の数字が表示された。

 組織委は、手続きで待機していた人数はピーク時で18万人と公表。“60万人以上”の表示は受け付け開始時からの「累計の人数」で、途中から実際の待ち人数に表示を修正したと説明した。午後5時までのアクセス数は約130万件に上り、最大の待ち時間は「2時間以上」と明かした。

 ただ、実際には途中で手続きを進められなくなる現象もあり、さらに長時間を要したケースもあった。

 組織委はサーバーダウンなどのシステム障害ではなく、予想以上のアクセス数が原因と釈明。鈴木秀紀チケッティング部長が「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と陳謝した。

 組織委は、十万単位のアクセスが同時にあっても対応できるよう準備していた。一定以上のアクセスがあった場合は2段階のゲートで入場制限。待ち人数や待ち時間などを表示する「ウェイティングルーム」に誘導する仕組みを設定した。ところが初日の盛況ぶりは想定を上回り、長時間の“ウェイティング”を余儀なくされた。

 申し込みの前提となるID登録ページでも、エラーが表示される状況が続いた。登録者は8日午前0時時点の約295万人から、9日午前0時までの24時間で319万人超に。さらに同日午後5時までに約355万人と急増した。申し込み受け付けを機に新規登録者が相次いだようだが、こちらは同日夕方の段階でスムーズにつながる状態に復旧した。

 この日、組織委の森喜朗会長と会った安倍晋三首相は「入手できなかった人からは不満も出てくるだろうから、対応には気を付けてほしい」と要望した。組織委では対策を急ぎ、システム容量を一部大きくしたほか、観戦希望日時検討の資料となる価格リストにはゲートを通らずアクセスできるように改善。コールセンターは休業予定だった土日祝日も開設する。

 申し込みは28日午後11時59分まで受け付ける。組織委は、混雑を避けてアクセスするよう呼び掛けた。週末や締め切り間際に申し込みが殺到するのは確実。混乱は今後も続きそうだ。 (只木信昭)

★申し込みは

 専用サイトでID登録が必要。電子メールアドレスや住所、氏名、生年月日、電話番号などを入力しIDを取得。このIDを使ってチケットの公式販売サイトにログインし、観戦したい競技や入場券の種類、席種、枚数を選ぶ。1人当たり第1希望、第2希望各30枚まで申し込める。当選枚数の上限は30枚。抽選申し込みの受け付けは5月28日午後11時59分で締め切られ、6月20日に抽選結果が発表される。

 当選した場合、7月2日までに購入手続きを行う。観戦予定者を登録し、カードか、コンビニエンスストアでの現金決済のいずれかを選択し、代金を支払う。

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