記事詳細

東京五輪チケット争奪戦…これが“裏技” 5月9日予約サイト開設、最大で1人30枚までOK 組織委はサイバー攻撃&不正転売にピリピリ

更新

主な競技の入場券価格 1/1枚  2020年東京五輪組織委員会は18日、観戦チケットの公式販売サイトを開設し、最初の抽せん申し込みを5月9日から28日まで行うと発表した。開会式や人気競技には応募が殺到し“プラチナ化”することが予想される。インターネットを駆使しての、激しいチケット争奪戦となるのは必至。過当競争を制する“裏技”はあるのか。

<< 下に続く >>

 公式販売サイトでは、競技ごとに会場の座席の種類が色分けされて示され、指定席、自由席、立ち見席の価格が分かるようになっている。

 まずはID登録が必要で、最大で1人30枚まで申し込むことができる。

 販売される東京五輪のチケットは約780万枚、パラリンピックと合わせると約1000万枚となり、組織委は820億円の収入を見込んでいる。プロ野球の1球団が1シーズンに販売するチケット(約200万枚)の5年分に当たる。日本国内でこれほど大規模で複雑なチケット販売は前例がなく、アクセス集中やサイバー攻撃、不正転売など、想定されるトラブルは多い。“五輪チケット・パニック”が警戒されている。

 組織委の目標は全会場満員。紙のチケットに加え、スマートフォンに表示したQRコードを『読み取り端末』にかざして会場に入る「モバイルチケット」を五輪で初めて本格導入する。

 希望するチケットを購入するためには、とにかくこの5月9日から始まる予約期間に家族、友人総出で、できるだけ多く申し込みをすることが大事。これが最高のコツといえる。今回販売されるチケットの抽せん結果は6月20日に発表される。

 実際には、今年秋以降になると、販売サイトで先着順の販売も行われ、さらに来年春以降には都内に設置予定の販売所でも売り出される。しかし、規模としては今回の抽せん販売が最大となる見込み。まだ先があると思わず、ここで勝負をかけたいところだ。

 販売サイトへのアクセスが集中するため、組織委は健全な運営に神経をとがらせている。すでに大会ボランティアの応募サイトで不具合が発生したほか、昨年の平昌冬季五輪でも大会サイトへのサイバー攻撃が発生している。

 大量のデータを送り付け閲覧できなくする「DDoS(ディードス)攻撃」も懸念されるため、サイトの混雑時に「ウェイティングルーム(待合室)」と称するページに自動的に誘導してサーバーのダウンを防ぐ策も導入される。これは販売側の裏技といえるだろうか。

 それでも、完全にシステム障害を防げるかどうかは不透明。当初は4月中旬に申し込みの受け付けを始める予定だったが、システムの脆弱性への懸念が拭いきれずに延期され、5月9日開始と正式に決まったのは今週に入ってからだった。

 公式販売サイト自体にも課題がある。「陸上や競泳などで、その日のチケットでどの種目が観戦できるかワンクリックで確認できず不便だ」との指摘が利用者から上がった。サイトの担当者は5月9日までに使いやすくなるように改良を重ねるという。

 勢い込んで大量のチケットをいったん購入したものの観戦できなくなった人のためには、定価で転売できる公式転売サービスが用意される。来年春以降に開始予定だ。観戦チケットは来場予定者の変更も可能で、事前に専用サイトで実際の来場者の氏名などを書き換えることができる。多めに予約するくらいでちょうどいいかもしれない。

 買い占めや不正な高額転売については、組織委は、6月に施行される罰則付きの不正転売禁止法で厳しく対応する。フリマアプリの「メルカリ」、ヤフーの「ヤフオク!」、楽天の「ラクマ」も五輪チケットの出品禁止の対応を取ることを明らかにしている。

 ただ、SNSなどでの取引をチェックするのは難しい。海外では偽のチケット販売サイトや、国内でも身に覚えのないチケット購入で金銭を要求する詐欺電話などが確認されている。

 チケットは価格でA席からE席までの5段階になっている。最も高額なチケットは、新国立競技場で行われる「開会式」のA席で30万円。「閉会式」のA席は22万円。

 また、同競技場で行われる「陸上」はすべてが指定席。予選、決勝などで価格は細かく決められている。男子100メートル決勝当日の午後は、A席が最高の13万円、最も安価なE席が5800円。

 購入しやすいのは「東京2020みんなで応援チケット」。12歳以下の子供、60歳以上のシニア、障害のある人のいずれかを含む2人以上が対象で、グループの全員が1枚2020円で購入できる。開閉会式、バレーボール、レスリングにも座席がある。

 サッカーも予選ならば2500円の席がある。新競技のスポーツクライミング(青海アーバンスポーツパーク)は決勝でもA席が1万2500円。ウエートリフティング(東京国際フォーラム)も決勝はA席1万2800円。サーフィン(釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ)は予選、決勝とも3000円。射撃(陸上自衛隊朝霞訓練場)の決勝は4000~5000円。比較的安価でも東京五輪を楽しめる。

ピックアップ

    注目ニュース

      アクセスランキング

      iza! ソーシャルメディア公式アカウント

      • twitter
      • facebook
      • google+
      • iza!を読む