記事詳細

タトゥー情報”理由に高級すし店解雇の男性申し立てで議論沸騰…肯定派「タトゥーが一般的になれば」、否定派「行く気無くす」「食べたくない」

更新

東京地裁=東京都千代田区 1/1枚  「タトゥー(入れ墨)がある」との情報を理由に解雇されたのは不当として、東京都内の高級すし店に勤務していた男性(20)が申し立てた労働審判をめぐり、ネット上では「タトゥーは芸術であり装飾」「理不尽にも程がある」というタトゥーに寛容な姿勢を求める肯定派と、「高級店で入れ墨していたら解雇されるのは当然」といったタトゥーに抵抗感を示す否定派に分かれ、大きな議論になっている。

<< 下に続く >>

 報道によると、男性は1日、すし店を経営する会社に計580万円の損害賠償と係争中の賃金支払いを求める労働審判を東京地裁に申し立てた。男性の代理人弁護士によると、男性の友人が7月、すし店の店長と会食した際に、男性の体にタトゥーがあることを示唆。普段の勤務中の服装ではタトゥーは見当たらなかったが、店側は会食から2日後、事実確認をしないまま男性を解雇したという。

 今回の報道が広がると、ツイッターには「タトゥーあったって真面目に働いてるし、言われなきゃ気付きもしなかったのに、聞いた途端解雇って、ほんまに不当すぎる!!!」「タトゥーを理由に解雇はやばすぎない??何時代の話なん?世は令和ぞ???」「就業規則にないなら解雇は不当なものでしょ」などと店側の姿勢を疑問視する声が相次いだ。

 近年はファッションとしてタトゥーを入れる若者も増えており、「刺青(いれずみ)ってそんなにダメなんか」「日本でも早くタトゥーが一般的になればいいのに」とタトゥーへの寛容な姿勢を求める声もあがった。

 これに対し、日本では反社会的勢力など負のイメージを連想することから、タトゥーに抵抗感を抱く人もいるようだ。

 報道では、男性にタトゥーがあったかどうかは明らかになっていないため、すし店の板前がタトゥーを入れていた場合を仮定した、あくまで一般的な議論とみられるが、「解雇は妥当。雇い主に迷惑かけるな」「タトゥーで寿司屋解雇ね。申し訳ないけど不当だとは思わない。不当だと言うということは、そこまでの覚悟がなかったということ。浅はかな考えで入れたということです」「タトゥー入れるのが自由なら、入れてるヤツを解雇するのも自由やん?」という見方を示す人が少なくなかった。

 また、「なぜ友人がちくったのか?なぜ確認しないで解雇したのか?なぜ本人はタトゥーがない事を証明しないのか?」とさまざまなことに疑問を抱いた人もいた。

 店側はその後、男性の解雇を撤回したものの、男性は鬱病と診断され、職場に復帰できていないという。男性はタトゥーを消さない場合、客前に出ることを許されず、調理場内で「下ごしらえなどの業務」をするよう求められたとも報じられている。

 これには、「今やこんだけ外国人も受け入れてるんだしもっとタトゥーに寛容になればいいのにって思うけど」「タトゥーなしでまずい寿司屋と、タトゥーありでうまい寿司屋なら迷いなく後者を選ぶ。この男性にはぜひ『タトゥー寿司』オープンしてほしい。外国人観光客に受けそう」と男性にエールを送る人もみられた。

 一方、「刺青入れるような価値観を持った人が作ったものは食べたくない」「見えない部分の刺青が店の品位を落とす」といった理由から「個人的には行く気無くすなぁ」「高級寿司店の板前さんが入れ墨見せながら寿司握るとかありえないでしょ?何でも権利ふりかざさないでほしい!」という否定的な見解も散見された。

 平成25年に「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、和食を代表するすしが世界から注目された。それだけに、「海外の『タトゥー』と日本の『入れ墨』を分けて考える必要がある。日本で『入れ墨』は暴力団など反社会的存在との関連を強く想起されるもの。寿司屋は日本の食文化を代表するものだから、特に商売としての信用に関わる」という意見も。

 文化や価値観にかかわる問題でもあり、タトゥーをめぐるネット上での議論はしばらく続きそうだ。

ピックアップ

    注目ニュース

      アクセスランキング

      iza! ソーシャルメディア公式アカウント

      • twitter
      • facebook
      • iza!を読む