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アニメ制作進行のマニュアル無償配布 「求められるスキル多すぎ」「目眩がした」と驚嘆の声

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日本動画協会の公式ウェブサイトから 1/1枚  アニメーション関連の業界団体、日本動画協会が先日、「アニメシリーズ制作における 制作進行のマニュアル」のPDFの無償配布を公式ウェブサイトで開始し、ネットで話題になっている。

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 同書は、アニメプロデューサーの舛本和也氏が執筆した「アニメーション制作における制作進行の座学本」をもとに、同協会の人材育成委員会で業界の標準化内容を検討し、制作進行の業務をマニュアル化したもの。全52ページで「日本のアニメの特徴と形式」「制作進行とは」「アニメ制作の基本工程」「アニメに関わるスタッフ」「制作進行の実務」の5項目にまとめられている。

 制作進行の職務について、同協会は「制作職の新人時に担うTVアニメ1話単位でマネージメント(管理・連絡・調整etc.)する役職で、アニメ制作の全分野に関わる業務を通して得た経験は、制作デスク、プロデューサー、演出、シナリオライター、監督などの様々な役職へのキャリアアップの礎になります」と説明。同マニュアルを、制作進行の新人従事者やアニメ制作の仕事を目指す学生など、将来の業界を支える人材の育成に役立てたいとしている。

 これまでスポットが当たることの少なかった職種だが、NHKの朝ドラ「なつぞら」や、漫画が原作でTVアニメ化もされた「映像研には手を出すな!」など、近年広く親しまれた作品で、アニメの制作現場が舞台となっていたこともあり、一般の関心も高まりつつあるようだ。ツイッターではプロダクションでのアニメ制作に携わるプロから、個人制作のアマチュア、一般のアニメファンまで、幅広い層から反響が寄せられている。

 実際にアニメ制作に携わっているプロと思われるアカウントからは「制作志望の学生からベテラン制作まで一読の価値あり」「アニメ制作フローの基礎知識を得るうえでも重要です」「すごい良いマニュアル。何を・なぜ・どのタイミングで、が手厚く書かれてていいな」など、称賛、支持する声が多い印象だが、「アニメの作り方の一端を知ることができる貴重な資料と思うけど 読みにくいのと 理由が書いてないのと 現実に制作進行が現場で必要な要点を色々外してて これ作った人制作じゃないんじゃない?と思った」など厳しい指摘も見られる。

 一般のユーザーにとっては想像以上の難易度の高さだったようで、「制作進行に求められるスキルが多すぎる」「実務工程の箇条書き見ただけで目眩がした」「意外とガッツリ書いてありました」など、驚嘆するツイートが少なくない。

 また、「こんな詳細情報がまとまった資料が手軽に手に入る時代になったのか。昔ならアニメ雑誌とかネットの断片情報かき集めて想像するか、制作進行をテーマにしたアニメや漫画ぐらいしかなかった」と時代の変化に思いをはせる人、サンライズ、白組、シンエイ動画、STUDIO 4℃、手塚プロダクション、日本アニメーションなどそうそうたる著名スタジオが並んだ奥付に「著作・監修が豪華だ」と感動する人も。

 このほか、「このCGアニメーション版とかVFX版とかCMCG版とかあると良いなぁと思うけど需要はあるんかな?」「固有名詞を変えたら、ゲーム業界用でも若手ディレクターとかサブディレクター用につかえそう」「アニメ業界に関わらず、クリエイティブ業界でマネジメントしている人は学びがたくさんありそう」など、他の業種にも生かせる知見に富んでいるとの評価も散見された。

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