記事詳細

手軽さが魅力のトレッキングで満喫! 志賀高原(長野県)

更新
産経新聞

登山道から眺める、美しい山容の岩菅山 1/1枚 【週末、山へ行こう】

 浅間山や谷川岳、苗場山などの山々と高原からなる上信越高原国立公園。長野県北部に位置する志賀高原は、100万年以上前からの火山活動により造り出された高原で、70以上もの湖沼が点在する。私も含め昭和の世代の人間には、雪質がよく、いくつものスキー場が並ぶ「あこがれのスキーリゾート」のイメージが強いかもしれない。

<< 下に続く >>

 夏は山歩きや湖沼めぐりなどのトレッキングが楽しい。リフトやゴンドラが整備されているので、標高2000メートルの高所へすんなりとアクセスできるのが魅力だ。ゴンドラ山頂駅周辺を手軽にトレッキングすることもできれば、がっつりと登山モードで歩くこともできる。

 志賀高原の中でもきれいな三角形の山容が目立つ岩菅(いわすげ)山に、夏の盛りに訪れたことがある。かわいい卵形の東館山ゴンドラリフトでアクセスした。山頂駅周辺には植物園が広がり、色とりどりの高山の花々が出迎えてくれた。ゴンドラでアクセスできるからと多少侮ってかかっていたが、山頂近くはちょっとしたガレ場もあり、1日がかりでなかなか歩きごたえがあった。歩き始めたときは青空が見え、周囲の山々もきれいに眺められていたが、肝心の山頂ではガスに巻かれて真っ白だった。

 志賀高原の最高峰は標高2307メートルの横手山。どっしりとした山容で、志賀高原の盟主というべき風格だが、この山の山頂は登山者のみならず多くの観光客でも賑わう。渋峠からスカイレーター(動く歩道)とリフトが伸び、労せず山頂までアクセスできるのだ。下り立ったところには日本一高所のパン屋さんとして知られる「横手山頂ヒュッテ」があり、美味しいパンやボルシチが人気だ。

 横手山へは、家族と観光で訪れた。山頂で素晴らしい景色に出迎えてもらうはずだったが、ここでも天気に恵まれず、ボルシチを食べて帰ったのがいい思い出だ。

 *  *  * 

 登山にあたっては、入山可能か(入山自粛要請が出ていないか)を現地のサイトなどでご確認ください。山行時は、歩行時に他の登山者との間隔をあける、混雑する場所での休憩を避けるなど、感染予防を心がけましょう。

 ■志賀高原おすすめルート 

 東館山ゴンドラ山頂駅…寺子屋峰…岩菅山…小三郎小屋跡…一ノ瀬バス停 歩行時間6時間30分/難易度★★(最高難易度★★★★★)

 ■コースガイド

 志賀高原の名峰、岩菅山へ。発哺(ほっぽ)温泉の東館山ゴンドラリフトを利用してアクセス。山頂駅からすぐのところにある東館山高山植物園に立ち寄っていくとよいだろう。寺子屋峰を過ぎ、樹林帯を抜けるとすばらしい展望の稜線(りょうせん)歩きとなる。下山は一ノ瀬方面へ。

 ■おすすめシーズン

 雪が溶け新緑が美しいのは6月、紅葉は9月半ば~10月。高山植物の見頃は7~8月上旬。トレッキングの場合はリフトやゴンドラの運行時期を現地のサイトで確認すること。

 ■西野淑子(にしの・としこ) オールラウンドに山を楽しむライター。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。著書に「東京近郊ゆる登山」(実業之日本社)、「山歩きスタートブック」(技術評論社)など。NHK文化センター「東京近郊ゆる登山講座」講師。

ピックアップ

    注目ニュース

      アクセスランキング

      iza! ソーシャルメディア公式アカウント

      • twitter
      • facebook
      • iza!を読む