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河井案里被告、主張認められず終始うつむき…克行被告公判にも影響

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産経新聞

参院議員、河井案里被告 1/1枚  参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件は1つの区切りを迎えた。21日に東京地裁で開かれた判決公判で、一部を除いて「買収」の成立を認める有罪判決を言い渡された参院議員、河井案里被告(47)。「当選祝いだった」などと現金の趣旨を否定した自らの主張とは相いれない判決が読み上げられている間、終始うつむき加減で、耳を傾けた。

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 午後3時ごろ、案里被告は弁護人に挟まれて座り、傍聴人の入廷を待った。上下黒のスーツ姿で、左胸には議員バッジがつけられていた。裁判長に促されると、ゆっくりした足取りで証言台の前に立った。

 「被告人を懲役1年4月に処する」「5年間その刑の執行を猶予する」

 高橋康明裁判長が主文を読み上げる間、案里被告は体の前で手を組み、落ち着いた様子だった。

 主な争点は提供された現金の趣旨だった。買収の成立を認めた4人について、地裁は、案里被告が参院選公示日の約3カ月前から人目につかない状況で、支援を期待できる4議員に対して現金を提供していたなどと指摘。「選挙情勢や授受の状況、時期などから選挙買収だった」と結論付けた。

 無罪となったのは令和元年6月、広島県江田島市の胡子(えびす)雅信市議(50)に渡ったとされる10万円だ。判決では、夫で元法相の衆院議員、克行被告(57)の指示に基づき案里被告の元公設秘書が渡したとして、案里被告の共謀は成立しないと認定された。

 検察側は、元秘書と案里被告が電話でやりとりしていることなどから、現金を渡すことを知っていたなどと訴えたが、地裁は「積極的な関与や強い影響は認められない」として、無罪とした。

 買収と認められた4人のうち、現金の授受が参院選の公示日から最も離れているのは、約3カ月前の岡崎哲夫県議(65)に対する30万円だった。一般的に選挙運動期間から離れるほど、選挙目的と立証するのは難しくなる。

 ある検察OBは「3カ月以上前の現金授与を選挙目的の買収と認定されたことはこれまでなかったのではないか」とした上で「同時期に多額の配布をしている克行被告の公判にも大きく影響する」と指摘した。

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