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現金提供の趣旨どう判断 河井案里被告、21日判決

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産経新聞

河井案里被告 1/1枚  令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反の罪に問われた参院議員、河井案里被告(47)の判決公判が21日、東京地裁で開かれる。地元議員に渡した現金の趣旨を買収だとする検察側に対し、弁護側は「陣中見舞い」などとして無罪を主張。議員らの証言の信用性も争点となる。罰金刑以上の判決が確定すれば、案里被告は当選無効となるため判決に注目が集まる。

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 事件をめぐっては、票の取りまとめなどを依頼するため地元議員ら100人に計約2900万円を渡したとして、東京地検特捜部が昨年7月、夫で元法相の衆院議員、河井克行被告(57)を同罪で起訴。案里被告も、うち5人に対する計170万円分について、克行被告と共謀した罪に問われている。

 案里被告が供与したとされる5人は、岡崎哲夫(65)、下原康充(69)、平本徹(55)、奥原信也(78)の4広島県議と同県江田島市の胡子(えびす)雅信市議(50)。

 5人は証人尋問で「参院選で応援してほしいという趣旨だと思った」「裏金だと思った」などと、現金提供を買収目的だとする検察側の主張に沿う証言をした。ただ、岡崎県議は買収の趣旨を認めた上で「当選祝いだと思った」とも述べた。

 一方、弁護側は4県議への現金提供は「当選祝いや陣中見舞い」などと説明。胡子市議については克行被告の指示に基づき案里被告の秘書が渡したもので、「案里被告は一切関与していない」と主張している。

 秘書の証言によると、克行被告から胡子市議あての封筒を預かった後、案里被告に電話で「(中身が)現金か何か知らないが、封筒を早く渡したい」と伝え、案里被告は「分かった」と答えたとしている。案里被告は関与を否定し、「まったく寝耳に水で知らなかった」と述べた。

 また、議員らは現金を受領しながら被買収者として起訴されておらず、公判での証言の信用性も争点となった。

 検察側は、現金受領を認めることなどは「犯罪行為を認める証言で、自己に極めて不利」として信用性を担保できるとしている。これに対し弁護側は、「刑事責任を免れるため、責任転嫁の虚偽証言をする危険性がある」とし、議員らの証言を慎重に吟味する必要があると訴えている。

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