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コロナで世界のCO2排出量が大幅減少…理想の世界近い? グレタさんは世界最大の排出国・中国に文句言い続けて

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産経新聞

煙を出し続ける中国の石炭火力発電所。グレタさんらの抗議が注目だ(AP) 1/1枚 【桂春蝶の蝶々発止。】

 緊急事態宣言が11都府県に再発令され、これからどんどん日本経済が疲弊していくことが懸念されています。新型コロナウイルスの感染拡大に対する世界的な取り組みは、人間の営みの多くを止めました。「破壊された」と言ってもいいでしょう。

<< 下に続く >>

 英BBCによると、2020年の世界の二酸化炭素(CO2)排出量は、第二次世界大戦以来、最も減少したそうです。科学ジャーナル「Earth System Science Data」に研究結果が掲載されたといい、7%も減少したそうです。

 当然、新型コロナによる経済活動停止が原因です。地球環境も大切だけど、その前に今を生きる人々の生活が立ちゆかなくなり、次々と不幸になっていくことには、胸が締め付けられる思いがします。

 そんななか、私は信じられない思いで、次の報道(共同通信7日)を読みました。

 三菱商事などが出資し、ベトナムで建設が計画されている石炭火力発電事業によって気候変動が加速するとして、日本と韓国、ベトナムの若者らが同社などに抗議する動画を公開したというのです。

 彼らは「気候危機を止めるためのタイムリミットは迫っている。口だけの目標ではない気候変動対策をとってください」と主張。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(18)も「全面的に支援する」と表明したそうです。

 いやいや…何言ってるの? 新型コロナで世界の経済活動は止まって、飛行機もほとんど飛んでいない。これは、まさに「あなたたちが待ち望んでいた世界」ではないの?(苦笑)

 コロナ禍でこそ、こうした人間科学について、私たちは深く考察すべきだと思うのです。

 リベラルの人たちは「未来のためだ!」と主張して、仲間が1つになれることに高揚感を持っていた。ところが、新型コロナで夢が実現に大きく近づき、自身の主張を表現する「舞台」が無くなりそうになり、途方に暮れているのではないのか、と。

 私は、人の動きが止まり、経済活動も止まり、CO2排出が減り、人々の生活が苦しくなる世界がうれしいとは思わないですね。

 それより、冒頭のBBCによると、中国はすでに新型コロナの影響から十分回復しており、CO2総排出量が増加する可能性があるそうです。

 グレタさんと日韓の若者のみなさん、世界最大のCO2排出国である中国にずっと文句を言い続けてくれないかな? そしたら私もあなたたちのファンになりますよ(笑)。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

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