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USJ「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を攻略する

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スーパー・ニンテンドー・ワールド 1/1枚  今春、開業20周年を迎えた「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)に、任天堂のキャラクターやゲームの世界をテーマにした新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープンした。ファミコン世代からスイッチ世代まで幅広く親しまれている、あの人気ゲーム「スーパーマリオ」シリーズの世界が等身大で体験できるという。ベールに包まれた新エリアをインベーダー・ゲーム世代の探偵が調査した。(上岡由美)

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■バンドの装着に手間取る

 USJにやってきた。はやる心を抑えつつ、映画のセットのような街並みを東へ歩く。ゲームではおなじみの土管が見えてきた。ここが新エリアの入り口だ。

 ゲームの世界へと足を踏み入れる前に、用意したいのが専用のパワーアップバンド(3200円)。USJのスマートフォンアプリと連動させることができて、新エリアをより楽しむためのアイテムらしい。バンドを持ってまごまごしていると、見かねたスタッフが「バンドとアプリを連動させて、エリア内の数カ所に設置されたハテナブロックをたたくと、自分のスマートフォンのアプリ上にコインがたまるんです」といいながら、操作方法を教えてくれた。

 なんとか設定を完了。緑の土管を通ってピーチ城内を抜けると、目の前に圧巻の光景が広がっていた。正面に「マウントビーンポール」がそびえ、クリボーやノコノコなどゲームに登場するキャラクターたちが動き回る。細かいところまでつくり込まれ、まるでゲームの中に紛れ込んだようだ。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン広報室長の高橋丈太さん(55)も「ゲストのみなさまが土管を通り抜けてエリアに入った瞬間、『信じられない』という表情をして、実際に声をあげる方も多い」と胸を張るスポットだ。

 ■密回避の感染防止策

 新エリアの船出は波乱含みだった。任天堂の監修のもと6年以上の歳月をかけ、過去最高の約600億円を投じて完成させたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開業を2度も延期。そのたびにファンをがっかりさせたが、ゲームの世界観を忠実に再現したここを見れば、そんなことは吹き飛んでしまう。当面は、オンラインで時間指定の入場整理券を発行するなどして密を回避、感染防止策を徹底するという。

 「あっ、ハテナブロックがある」。試しにたたいてみると「ピコン、ピコン」と音がして、コインをゲットできた。ほかにも「ねらえ! ノコノコ・POWブロックパンチ」や「とめろ! パックンフラワー・アラームパニック」など、「キーチャレンジ」のゲームが用意されている。これらをクリアしてカギを3つ集めると、さらなる「ボスバトル」も体験できる。

 さて、遊んでおなかがすいたら、世界でここにしかないレストラン「キノピオ・カフェ」へ。キノコのようにかわいい外観だ。イスやテーブルもキノコがモチーフで、窓からはキノピオシェフが料理をつくる姿が垣間見える。気になるメニューは「マリオ・バーガー ベーコン&チーズ」(2千円)や「照り焼きチキン&スーパースター・ライス」(1900円)など、遊び心あふれる料理ばかり。デザートに「ハテナブロック・ティラミス」(700円)を注文した。クッキーで4面を囲み、中から何が出てくるかは「?」。

 マリオグルメを食べてパワーアップしたら、いよいよ新エリアの目玉の一つ「マリオカート~クッパの挑戦状~」にチャレンジ。最新技術を駆使したライドアトラクションだ。

 「任天堂とUSJで作るなら、世界で初めてのことをやりたいと思い、最新の技術と双方の今までの経験を結集して完成させました。あらゆる世代のみなさまに、五感を使ってマリオの世界を体験していただきたい」。マリオの生みの親、任天堂代表取締役フェローの宮本茂さんも太鼓判を押すクオリティー。

 カートに乗り込み、マリオの帽子をイメージしたヘッドバンドとゴーグルを装着、ハンドルを握ったら、クルーの「いってらっしゃい」の声に送られ、いざ出発。ゴーグル越しに見えるのは、拡張現実(AR)技術で映し出されたキャラクターたち。甲羅を投げ、敵を撃退しながらレースバトルを展開して、あっという間にゴール。約5分間の体験を終えると、もうくたくた。

 それにしても、ゲームの世界がそのまま3D空間となって再現されている光景に感動する。ゲームセンターでインベーダー・ゲームにはしゃいだころとは隔世の感も。このエリアでは誰もがマリオになれる。たとえ体はくたくたでも、心の底から元気になれるって素晴らしい。そんなことを考えながら調査を終えた。

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