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令和2年度貿易統計、輸出入、リーマン以来の下げ幅 内需回復遅れも黒字確保

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産経新聞

財務省(飯田英男撮影) 1/1枚  財務省が19日発表した令和2年度の貿易統計(速報、通関ベース)は輸出が前年度比8・4%減の69兆4873億円、輸入が同11・6%減の68兆1803億円となり、ともにリーマン・ショック後の平成21年度以来、11年ぶりの下げ幅を記録した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3年ぶりに黒字を確保したものの、エネルギー価格の下落や内需の回復遅れに伴う輸入減の影響が大きかった。

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国内外で経済活動が停滞したことが輸出入の減少につながった。ただ、農林中金総合研究所の南武志主席研究員は令和2年度の実績について「各国の大規模な財政出動でリーマン時より製造業の打撃が小さく済んでおり、輸出が持ち直しに転じるのも早かった」と指摘している。

 主要国・地域別では、米国や欧州連合(EU)向けが輸出入とも10%前後の落ち込みになる一方、経済がいち早く回復に転じた中国向けはいずれも2年ぶりに増加した。また、出入国制限で訪日旅行に行けない代わりに日本産食品の需要が増えた台湾への輸出や、半導体供給網の混乱を受け、電子部品の生産が盛んなシンガポールからの輸入が前年度を上回るなど、コロナ禍の特色もみえた。

 一方、併せて発表された3年3月の貿易統計(同)は輸出が前年同月比16・1%増の7兆3781億円、輸入が同5・7%増の6兆7144億円。昨年3月の輸出入がコロナ禍で大きく落ち込んだ反動などで、伸び率が高くなった。

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