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携帯電話乗り換え まずはデータ通信量を確認 次は自分に合うプラン探し

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産経新聞

どう選ぶ携帯プラン 1/2枚  携帯電話の料金が今春、大きく変わった。料金の引き下げは菅義偉(すが・よしひで)政権の肝いり政策の一つ。契約プランの見直しや携帯事業者の乗り換えを考えている人には好機だ。とはいえ、携帯電話の料金プランの仕組みは、なかなかややこしい。ドコモなどの大手3社に加え、楽天モバイルや各種格安スマホなど選べる事業者が多いことは歓迎すべきだが、判断に迷うこともありそうだ。乗り換えで、気を付けるべきポイントは-。

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 総務省によると、携帯電話利用者の40%以上の人が月20ギガバイト以上の料金プランを契約しているが、実際に20ギガ以上使っている方は、その1割ほど。つまり、多くの人が必要のないサービスに入って、余計にお金を払っていることになる。

 そのため、まず、自分がどのくらい携帯電話を使っているか確認してみよう。

 携帯電話料金は、携帯電話の端末代を除くと、大きく分けてデータ通信代と通話代の2つに分けられる。まずは毎月、自分がどのくらいデータ消費をし、どのくらいの料金を支払っているかを調べたい。

 データ通信量はウェブサイトの閲覧や動画の視聴、メールやアプリの利用で増える。1ギガあればメールなら2千通程度の送受信ができる。ニュースサイトを見たり、インターネットショッピングをしたり、メッセージのやり取りをしたり、といったぐらいなら、月の通信量は数ギガほどで済む。ただ、標準的な画質で動画を視聴すれば、2~3時間で1ギガを使い切ってしまう。

 データ通信量は自分が契約している携帯事業者のウェブサイトで確認できる。NTTドコモに契約していれば「My docomo」アプリの「マイページ」にログインして確認。KDDI(au)の契約者なら、「My au」アプリを開いて、利用プランの欄の下にある「もっとみる」を押すと、直近のデータ利用量を確認できる。同様にソフトバンクの契約者だと、「My SoftBank」にアクセスし、「メニュー」→「使用量の管理」→利用状況の「詳細をみる」を押すと、確認が可能だ。

 もし、見つからなければ「データ通信 確認 ドコモ」といったキーワードでインターネット検索すれば見つかる。それでも分からなければ、携帯事業者の販売店やコールセンターに相談しよう。

  ◇大手か格安スマホか

 自分のデータ通信量が把握できれば、次は自分に合ったプラン探しだ。現行では大きく分けて小容量帯(月のデータ使用量が数ギガ程度)、中容量帯(同10~20ギガ)、大容量帯(同20ギガ以上)の3つがある。

 月数ギガ程度で収まる場合、使った分だけ支払うプランでOK。大手3社の場合、3千~6千円程度のプランが該当する。通信量に応じて料金が変わる「段階制」で、上限を超えた場合は通信速度は制限されるが料金超過の恐れはない。店頭での手続きが可能でアフターサービスも手厚い。

 もっと値段を抑えたいのであれば格安事業者が視野に入ってくる。例えば、インターネットイニシアティブ(IIJ)は月2ギガで780円(税別)、同20ギガで1880円(同)のプランがある。数百~2千円程度でスマートフォンが使えるのが相場だ。

 通信量が月10~20ギガに収まっている場合、検討するのは、手続きや各種サポートをオンラインに限定した「オンライン専用プラン」だ。このプランでは20ギガまででいずれも月額3千円程度。大手で契約している場合、今の契約よりも安くなる可能性が高い。

 ドコモの「ahamo」は国内通話が1回5分まで無料で2700円(同)。追加料金を払えば24時間データ使い放題のauの「povo」、LINEでのデータ消費がゼロとなるソフトバンクの「LINEMO」はいずれも2480円(同)だが無料通話は付いていない。ただ、料金は割安だが手続きはウェブ上に限られること、携帯メールアドレスが使えなくなることがネックになりそうだ。

 通信量が月20ギガを超えている場合、大手3社の無制限プランがいずれの事業者も値下げを打ち出しているため、既存の大容量プランで契約している人も一度契約を見直してみよう。昨年本格参入した楽天モバイルでは月1ギガまでは無料、同20ギガ~無制限で2980円(同)のプランもある。

 では、乗り換えの手続きと注意点を見ていこう。同じ事業者内のプラン変更であれば、特別な手続きは基本的に必要ない。マイページで変更するか、店舗で申し出ればいい。他社に乗り換える場合、使っている電話番号を引き継ぐならば、「番号ポータビリティー(持ち運び)」制度を利用する。契約中の事業者に申し出て予約番号を発行してもらい、契約したい事業者に伝える。

 大手3社で購入したスマートフォンには他社の通信回線を制限(SIMロック)されているので、解除の手続きをしてもらう。ウェブやコールセンター、店頭でも可能だ。新たに契約した事業者から配送される電話番号などの情報を記録したICカード(SIMカード)を端末に差し込み、回線の切り替え手続きをすれば乗り換え完了となる。

 ただ、他社に乗り換えた際、9500円(税別)と高額な違約金を要求されることがある。2年間契約を続ける代わりに料金を割り引く“2年縛り”と呼ばれる囲い込み戦略の名残だ。法改正で違約金の上限が1千円(同)に引き下げられた令和元年10月より前に新規契約をした人は要注意だ。

 2年以上が経過していても手続きをしていなければ自動更新されるため、今も多くの人が高額な違約金の対象者となっている。2年契約の満了月、その翌月、翌々月の3カ月だけは契約を解除しても違約金は取られない「更新月」となる。心当たりのある人は契約の詳細を確認しておこう。

 注意点はまだある。割安なオンライン専用プランは申し込みや端末故障時の対応などが実店舗では原則、受けられない。また、格安事業者を含め、「@docomo.ne.jp」といった携帯メールアドレスは提供されない。携帯機種によってはプラン自体に対応していないケースもある。

 格安スマホは大手から回線を借りてサービスを提供しており、昼や夕方など混雑時は通信速度が遅くなる傾向がある。

 さらに、携帯と他サービスとの契約を束ねることで、携帯利用料の割引を受けている場合もある。現状の契約で、どんな割引を受けているのかは、改めて確認したほうがよい。

 家族で複数人が契約する際の「家族割」や、インターネットの光回線とセットで契約する際の割引などがあるが、家族割の場合、自分がプラン変更したことで、家族の料金に影響する可能性がある。

 動画や音楽の定額制サービスなどを、契約時に「1カ月目は無料」などと言われて加入し、そのまま使わなくなっていることもある。この際、そういったサービスがあれば解約を検討しよう。

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  • 携帯大手3社のオンライン専用プラン

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