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「要請に応じるだけ」 蔓延防止に飲食業界の疲れ色濃く

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産経新聞

東京都に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受け、新宿駅前で注意を呼び掛ける都職員ら=12日午後、東京都新宿区(松本健吾撮影) 1/1枚  新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が12日、東京、京都、沖縄の3都府県で適用された。首都圏の緊急事態宣言は3月21日を期限に解除されたばかり。外食チェーンや百貨店は「要請に応じるだけ」と、時短措置などを粛々と進めた一方、度重なる政府や自治体の要請への対応で、疲れも色濃くなってきている。

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 「今回の措置で(ぶらりと来店する客がなくなり)目的を持つ客になるので、(営業へ)影響は出ると思う」。高島屋の村田善郎社長は12日の会見で、今回の措置による影響をこう懸念した。飲食店フロアの時短営業が先行している大阪の2店舗でも「影響が出ている」という。

 高島屋は東京の4店舗と京都店(京都市)の計5店の飲食店フロアで午後8時までの時短営業に移行した。三越伊勢丹ホールディングス(HD)も東京都内の三越と伊勢丹の計4店舗で飲食店フロアの閉店時間を同8時に前倒し。大丸松坂屋百貨店も大丸東京店で飲食店フロアの閉店時間を1時間早めた。

 ファミリーレストランの「ガスト」やカフェ「むさしの森珈琲」などを展開するすかいらーくHDは措置の発令や自治体からの要請を受け、東京や京都など対象地区の469店で店内飲食を午後8時までとする時短営業に入った。ロイヤルHDやサイゼリヤなど他のファミレス各社も同様の対応をとるという。

 適用地域では、グループで会食する際の新型コロナウイルス感染リスク低減のため、アクリル板設置のほか、店舗側が来店客に会話中のマスク着用徹底を求める。

 うどん店などを展開するグルメ杵屋(きねや)はアクリル板を発注したものの、対象区域にある52店舗分の数量は確保できておらず、届いた分から順次、食卓への設置を進めている。また入店時のマスク着用やマスク会食を呼びかけるポスターの店頭掲示を済ませた。

 すかいらーくHDも3月から、テーブル上にアクリル板の設置を開始。しゃぶしゃぶや焼き肉といった業態を除き、全ブランドの全店で4月末までの設置完了を目指す。

 ある居酒屋チェーンの関係者は「要請が出ている以上、対応するしかなく、準備はしてきた。ただ、都心の繁華街では屋外で飲酒して大声で話す人たちをよく見かける。気持ちは複雑だ」と話した。

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