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ワタミの宅食「テレビショッピング」開始 経営者人生37年「営業の哲学」とは

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産経新聞

「1日1食、健康のためのご提案です」の合言葉は自ら考えた 1/1枚 経営者目線

 この春からBSフジをはじめ「ワタミの宅食」のテレビショッピングの放送を始めた。

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 外出自粛層を中心に、新たな販売ルートで、いままでと違う層にアピールしたいと考えている。宅食は管理栄養士が献立を考え、毎日日替わりメニューで、1食あたり「20品目以上」、野菜を「100グラム以上」を取り入れたバランスのとれた食事だ。居酒屋のノウハウを生かし、だしからこだわり、手づくりの冷蔵のお弁当を、毎日ご自宅までお届けする。

 免疫学の専門家の医師も、食事の偏りが問題で、1日1食でも「バランスがとれた食事」をとることが重要だと強調する。

 事業のもとは「ワタミの介護」の老人ホームで、食事をきっかけに、元気な高齢者が増えたことだった。血液検査などの数値にもそれは顕著にあらわれた。ならばこの食事を、家庭にも届けたい、それがはじまりだった。

 ワタミの宅食は、10年連続業界シェアナンバーワンだが、ご支持頂いているのは、おいしさと、健康だけではない。地球環境にも配慮し、バイオマス素材を含んだお弁当容器を回収し再生する業界初のリサイクルループに取り組んでいる。お客さまも容器を洗ってくださり再生に協力してくださる“地球環境への共同作業”だ。

 私もテレビショッピングは初の出演になるが「伝えたいこと」よりも「聞きたいこと」をどう伝えるかがカギだ。「1日1食、健康へのご提案です」。「健康」という関心事を押さえ、お弁当で、どう生活が変わるか、健康はもちろん、買い物や料理の負担が減ることなど、商品の向こう側にある、世界観や生活のイメージを心がけている。

 外食事業がコロナで苦戦する中、宅食事業が、今のワタミの売り上げ、利益ともに、主力事業である。私が88歳で経営者を引退するまでに、現在の26万食から100万食を目指す。ミールキットや冷凍総菜などアイテムも充実させていく。日本人の100人に1人が毎日ワタミの宅食を食べる世界も描く。

 経営者人生37年。モノを売るときには商品にどれだけ愛情と誇りを持っているかが一番大事だ。営業マンが「売り上げを上げるため」なのか「本当に商品が好き」なのかは、聞いていてもすぐ感じる。

 良い営業マンとは、営業先のメリットと要求を持ち帰って自社と交渉したり、挑戦する人だ。「弊社といたしましては」で始まる「できない理由」の列挙には、やはり心が冷める。

 ワタミの理念である「ありがとうを集める」は、営業の基本だ。読者にも多くの営業マンがいると思う。お客さまから「ありがとう」と言ってもらえたときのあの喜びは、私も一緒である。 (ワタミ代表取締役会長  兼グループCEO・渡邉美樹)

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