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【就活リサーチ】女子学生は「定年まで働きたい」が半数超

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産経新聞

1/2枚  「女性活躍推進法」が平成28年4月に全面施行されてから、はや5年。この間、女性が長く働ける制度や環境づくりに取り組む企業が増えました。残念ながら令和2(2020)年までに管理職における女性の割合を30%にするとの政府目標「2030(にいまるさんまる)」は達成されませんでしたが、女性活躍への機運は高まるばかりです。

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 そんな時代に新たに就業する女子学生は、働き方にどんな将来像を描いているのでしょうか。

 今年2~3月、大学や大学院の卒業を間近に控えた女子学生に、これから入社する企業にどれくらい勤める予定かを尋ねたところ、「定年まで働きたい」が過半数(52・8%)を占めました。

 それ以外の学生も、約7割が自身の退職理由は「転職」になるだろうと予想していて、仕事自体は続ける想定でした。一方、結婚や出産を機に退職予定という人の割合は年々下がり、今回の調査では全体の1割程度でした。

■働きやすさに着目

 このように結婚・出産後も働き続ける意識が定着してきたことで、女子学生の企業研究にも、変化が出てきました。企業のどんな特徴を意識したり、調べたりしたのかを複数回答で尋ねると、在宅勤務やフレックスといった「多様な働き方の制度」が最多で62・6%に。2年前より約20ポイント増となりました。「育児休業の取得率」も関心が高く、長く働ける企業を探す様子がうかがえます。「女性が働きやすい環境があると分かるだけで、企業への信頼度が高まった」と話す学生もいました。

■理不尽な意識のズレ

 一方で、こんな声もありました。ある学生は面接で「お嫁さんになるのが将来の夢なんじゃないの」と言われ、理不尽に感じたと言います。また別の学生は、人事訪問で社内の雰囲気を尋ねたところ、社内結婚の多さをアピールされたそうです。「仕事上の人間関係について聞きたかったのに」とこぼしました。約30社を回った女子学生は「まだまだ男性が働き、女性が家事をするのが理想的だというステレオタイプが染みついた社会だとさまざまな場面で感じる」と言います。女子の就職は結婚までの腰掛けだと思い込んでいるのだとしたら、企業には早急に意識を変えてもらいたいですね。

 現在就活中の人はぜひ、制度の有無だけでなく実際にどう利用されているかも意識してみてください。オンラインで社員との座談会や質問会を開く企業が今年はかなり出てきています。画面越しでも生の声を聞いて、判断するようにしたいですね。

(キャリタスリサーチ 武井房子)

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