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世界成長6%に上方修正 IMF、2021年予測 日本は3・3% ワクチン遅れ警戒

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産経新聞

 【ワシントン=塩原永久】国際通貨基金(IMF)は6日発表の世界経済見通しで、2021年の世界全体の成長率を6・0%と予測した。米国の大型財政出動が支えとなり、1月時点の見通しから0・5ポイント上方修正した。先進国主導で回復する一方、途上国・貧困国は新型コロナウイルス対策の遅れなど困難に直面していると指摘。変異株の流行拡大をワクチンで食い止められなければ、急減速する懸念もあるとした。

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 1兆9000億ドル(約210兆円)規模の経済対策など、米国の財政支出が世界に波及。22年も世界成長率を4・4%と想定し、0・2ポイント上方修正した。

 米国は21年に6・4%を見込む。前回予測から1・3ポイントの大幅な上方修正となった。22年は3・5%と1・0ポイント上げた。日本は21年が3・3%と0・2ポイント引き上げ、22年が2・5%と0・1ポイント高くした。

 ユーロ圏は21年に4・4%、22年に3・8%となる見通し。それぞれ0・2ポイントの上方修正。コロナ感染再拡大による営業規制の再導入が響く見通しだ。

 20年に主要国で唯一プラス成長だった中国は、21年を0・3ポイント引き上げ、8・4%を見込んだ。22年は5・6%で据え置いた。中国を含む新興・途上国は、21年が0・4ポイント引き上げて6・7%、22年は前回と同じ5・0%とした。

 IMFのゴピナート・チーフエコノミストは「回復は国ごとに、あるいは各国内で、危ういほど相違がある」と指摘。コロナ対策費が不足し、ワクチン普及が遅れる途上国の景気改善が遅れ、感染症の打撃が若者や女性らに偏っていることに懸念を示した。

 ワクチン普及が滞り、変異株を中心とした流行の封じ込めに失敗した場合、世界成長率が21年に1・5ポイント下がり、22年にさらに1・0ポイント下押しされる恐れがあるとしている。

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