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そごう川口店、30年の歴史に幕 コロナ禍でセレモニー実施せず

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約30年の歴史に幕を閉じたそごう川口店=28日午後、川口市(竹之内秀介撮影) 1/1枚  JR川口駅東口前にあるそごう川口店(川口市)が28日、閉店した。駅前という立地から長らく市の顔として市民に親しまれてきたが、近年はショッピングモールなどに顧客を奪われ、売り上げが減少していた。市唯一の百貨店の撤退に、地元からは惜しむ声が相次いだ。

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 同店は平成3年10月に駅前再開発事業の中核としてオープン。地上11階、地下1階建て、延べ床面積は約7万平方メートルで、開店当初は県内有数の売り場面積を誇った。

 同店によると、ピークの8年度には359億円の売り上げを記録したが、近年は郊外型のショッピングモールの出店やインターネット通販の利用拡大で苦戦が続き、30年度は159億円まで落ち込んだ。

 最後の1年を「さよならの前に、できること。」を合言葉に、顧客への感謝を表してきた。最終日は緊急事態宣言のさなかで閉店セレモニーは実施しなかった。コロナ禍で全国各地で百貨店の撤退や閉店が相次ぐ中、川口のシンボルは多くの市民らに見守られて30年の歴史に幕を下ろした。

 同市の保育士、田辺実保さん(32)は「レストランでおいしく食事をしたり、バレンタインのチョコを買ったり。そごうで経験した楽しい思い出は数え切れない。それだけに閉店は残念」と話していた。

 奥ノ木信夫市長は「駅東口のにぎわいが失われることを大変懸念している。市民生活に与える影響も大きいので速やかに再活用してほしい」とのコメントを発表した。(竹之内秀介)

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