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SLを補佐する“脇役”が主役に…大井川鉄道本線で5日からEL急行運転 半額のフリー切符販売にファン「思いきったね」

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大井川鉄道本線で活躍する元南海電気鉄道高野線の通称「ズームカー」 1/1枚  大雨被害により一部でバス代行輸送が行われていた静岡県の大井川鉄道の本線が全線で運転を再開し、今月5日からは、かつて西武鉄道で活躍していた電気機関車(EL)が旧国鉄時代の客車を牽引(けんいん)する急行列車も運転。普段は蒸気機関車(SL)を補佐するELが主役に抜擢されることになった。枚数限定で通常の半額となる乗り放題切符も発売されており、「大井川鉄道復旧したのね。良かった良かった」「行きたいな~」と鉄道ファンらを喜ばせている。

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 JR東海道線の金谷駅と千頭駅を結ぶ大井川鉄道本線は、大雨の影響による線路の復旧作業などが終わったことで8月28日から全線で運転を再開。人気のSL急行列車「かわね路号」も当初は今月1日の運転再開を目指していたが、車両の整備に時間がかかっているため、代わりに急行「ELかわね路号」が5日から運転されることになった。運転日は5日のほか、6日、12日、19日、20日、21日。運賃のほかに大人500円、子供250円の急行料金が必要となる。

 ELとは電気機関車のことで、白羽の矢が立ったのが元西武鉄道のE31形。大井川鉄道のホームページによると、代役を務めるE31形は昭和61年製造だが、台車には戦後間もない25年製造の国鉄80系電車のものが再利用されており、「歴史ある形式のDNAを引き継いだ貴重な車両」とのこと。ツイッターでもやはり「大井川鉄道に行きたいな~SL撮りたいな(動画)客車は青と茶色編成で撮りたいな」などとSL人気は根強いが、普段はSL列車の運転を助ける“補助機関車”の任に就く電気機関車が列車の先頭に立つのも珍しく、「脇役がすっかり主役」といった投稿もみられた。

 大井川鉄道は「客車はSLや電車とは異なる、重々しくも力強い音を楽しむことができます」とアピール。ただ、昭和初期に製造された客車もあり、ツイッターには「JR東の旧客(旧型客車)はまだもうしばらく安泰そうですが大井川鉄道のいろんな意味でマジヤバイ」との指摘も。「何時(いつ)まで持つかわかりませんな…」と心配するファンもいるようだ。

 大井川鉄道では1日から、本線や井川線、寸又峡などに向かう路線バスが2日間乗り放題となる「大井川周遊きっぷ」を半額で販売するキャンペーンを実施。通常は大人4900円だが、半額の2450円となる。大人は1200枚、子供(通常2450円が1230円に割引)は200枚限定で、売り切れ次第販売を終了する。「きかんしゃトーマス号」は利用できないが、ネットユーザーからは「思いきったね」「その日だけ乗るにしても2日間有効なフリーパス買った方が得」といった歓喜の声があがった。

 「金谷で近鉄特急が止まってて、寝ぼけてて夢かと思ったけど、金谷から大井川鉄道が出てるの忘れてた」というツイートも。「リクライニングが生きてる近鉄16003Fに当たってラッキー」「大井川鉄道は、トロッコ列車もダムも楽しめるので、大満足でした」といった報告も届いている。SLだけでなく、雄大な景色の中を走る井川線のトロッコ列車や古い電車に乗ることができるのも、大井川鉄道の大きな魅力となっている。

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