「日本に競り勝った!」インフラ受注で歓喜の韓国 背景にギリシャ型不況への恐怖
更新韓国の聯合ニュースは、「韓国企業が安値受注競争を脱却し、互いの強みを生かして協力し合い、さらに政府が積極的に支援したことで日本に競り勝つことができた」とする建設業界の見方を紹介した。
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韓日の代理戦
「この受注合戦は韓日間の『代理戦』の様相を呈し、注目を集めた」(聯合ニュース)という。韓国コンソーシアムの最大のライバルは「政府の支援を受けた伊藤忠商事やIHIなどの日本勢だった」からだ。
インフラ輸出を成長戦略の柱に据える日本政府は、石井啓一国土交通相をトルコに派遣するなど官民でセールスを展開した。
一方の韓国政府も黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行が「海外でのインフラ受注拡大」方針を打ち出し、韓国輸出入銀行や貿易保険公社が建設資金の低利融資で協力した。聯合によると「日本と大差のない条件だ」。
韓国政府のトルコへの働きかけも、日本より早かったようだ。加えて韓国メディアはSK建設や大林産業の技術力の高さ、国際ネットワークの強さを勝因として挙げている。
経済とポピュリズム
日本戦で勝利の美酒を味わった韓国経済界だが、厳しい現実も突き付けられた。韓銀が1月31日、国会に提出した「通貨信用政策報告書」だ。朴大統領のスキャンダルが経済に与える影響に焦点を当てている。